[21]アベノチイサナマスク

今日の朝日新聞13面「多事奏論」


昨日の当ブログ [20]学校では義務のアベノマスク の続き

朝日13面、編集委員高橋純子さんが冴えています。紹介します。
記事のタイトルは「意固地と依怙贔屓 世界狭め 着けるは布マスク」

小さな布マスクを着け続ける安倍首相を真正面から批判しています。

「首相は一体何と闘っているのだ。布マスクの全世帯配布という下策は、首相が布マスクを着用し続けたところで上策に変わりはしない。」

本当にそうです。

「政治家にとって意地は大切だが、意固地となると弊害は大きい。意固地は依怙地とも書く、そう、依怙贔屓の依怙。依怙地は異論を遠ざけ、世界を狭くし、身内や味方への依怙贔屓を発生させる。二つは同じ成分でできているということが、首相を見ているとよくわかる。」

どの世界にもこういう人はいますね。首相の場合には、依怙地を数の力で通した結果の高見から、通した過程を「政策の中身、ファクトではなく一時的にイメージが広がるが、時間がたてば『事実と違ったな』とご理解いただける」と正当化する。依怙地な人はへ理屈をこしらえるのが上手です。聞く人がアッと口を開けてあきれている間に依怙地な主張を世に通し、政府の提案に反対する人が多かったのはその人たちが自分の主張をよくわかっていなかったからだ、決まった今から考えれば反対した理由は事実にもとづかないものだったことがわかるだろうと言うのです。

働く私たちのためにならないことが次々と決められてしまうのは、反対する運動の力が消し炭のように冷えてしまっているからなのですが・・・それは別稿で言わなければなりません。

マスクを義務化した校長先生は、首相の依怙地に批判の抗体を持っていない。アベノチイサナマスクは果たして効果があるのかということなど考えてはいないと思います。かれはマスクというものが特効をもっていると信じこんでいるのです。つまり護符のようなものです。とにかくお上が言うからやらねばならぬという使命感で行動しているのです。

コロナウイルスとの闘いに勝利せよ!」、という与野党、既成労働組合指導部、メディアが一体化した総動員体制のもとで、油断していると、ものごとを考える知性も判断する理性も知らずしらずに奪われてしまう危険性が高まっていると思います。

昨日のブログで小生、くちびる寒し、と言いましたがそう慨嘆するだけでいいのだろうかという気もちになっています。

ものを言う管理人