[23]上がりはじめた失業率

失業率が上がりはじめた


 緊急事態宣言が出されて多くの企業が減産したり生産停止せざるをえなくなりました。飲食業や観光業などサービス業は休業に追い込まれました。そこで必ず問題になるのは雇用問題です。
ニュースでも雇用問題が前面に出てきました。雇用関係が社会の根底にあるからなのです。  
社会的な経済活動が減衰した4,5月、この社会で生活している多くの人は、働いて自分と家族の生活の糧をえていることをあらためて自覚させられています。資本家が経営危機に陥ると犠牲は労働者にしわ寄せされるのです。
この資本主義社会は労働者が労働力を資本家に売って生活の糧をえます。資本家は労働力を労働市場で買って、生産過程で他の生産諸手段とともに労働力の使用価値を消費して、つまり労働者を働かせて新たな価値をうみだし、自分のものにします。いまの社会はそういう仕組みとしてつくられ動いているのです。労働者と資本家は本質的には対立しています。
雇用問題が社会の前面に出てくるときは、社会が危機的になっていることの証左なのです。

以下、Yahooニュースより

雇用が悪化 生産活動の大幅な低下に加えて、雇用の悪化も鮮明化してきた。
4月の労働力調査では、就業者数が前年同月比80万人減少と前月の26万人減少から一気に拡大。失業はしていないが休業中となっている休業者は597万人に上っている。従来は100万人台だったが、3月に249万人に増えたあと、4月はその倍以上となった。
調査は4月末に実施されており、その後の緊急事態宣言の解除による事業活動再開による再雇用の動きも予想されるが、300万人にのぼる非正規の休業者の職場復帰がかなわなければ、失業者はさらに増えかねない。休業者を含めた失業率を試算すると4月の失業率は表面上の2.6%から11.4%に急上昇する(第一生命経済研究所星野卓也・副主任エコノミストの試算)。

いまこそ労働運動の出番です。
がんばりましょう。
労働組合