[85]香港政府、大慌て

国家安全維持法による弾圧に抗して、香港の立法会(議会)の選挙に向けた「民主派」予備選に労働者・学生・市民61万人がたちあがりました。
この事態に驚いた行政府長官・林鄭月娥は記者会見して次のように言いました。
「民主派の目的が選挙で過半数を獲得し政府のあらゆる政策に反対することなら、香港国家安全維持法が禁止する政権の転覆になり得る」と危機感をあらわにし、「十分な証拠が集まれば、行動をとる」と弾圧することを明らかにしました。
香港では議会で政府の予算案が二度否決されれば長官は罷免されるのです。
立法会選挙の立候補届け出は 18日に始まりますが、政府は国安法に反対する人の立候補を認めない可能性があります。あるいは、たたかう立候補者を逮捕するかもしれないと思います。
立法会の選挙をめぐって緊迫しています。日本の議会主義政党のように議席の拡大を自己目的化しているわけではありません。香港の闘いは、香港(=中国)政府の国安法による反対運動の壊滅の動きにたいするしなやかな反撃として議会選挙を活用しているのです。確かに香港の労働者・学生の闘いを反政府闘争へと高めていくために選挙に向かっているのです。私は香港の闘いの担い手は力強いと思います。