[112](投稿)法の拡大適用

◆◆◆ 風営法恣意的運用拡大か
◆◆◆ 休業も恣意的運用拡大に

       アベノシッサク 作


 現在のコロナ禍のもとで、法の拡大解釈と違法な適用が心配され、報道では、風営法は、「善良の風俗と清浄な風俗保持」が基本ですが、現行では、「警察が「夜の街」のキャバクラなどへ積極的に立ち入り検査し、感染防止を呼びかけ」となっています。
感染症法は、「感染症の予防と蔓延(まんえん)防止」ですが、現行では「積極的な情報公開を促す条文に基づき自治体に感染者を出した店舗名公表を求める」ことが実施されています。

懸念されるのは、第一に、法的逸脱が日常的となって、法の「恣意的適用」や「国会軽視」、はたまた、「憲法改悪」につながりかねないことがあげられると思います。

 警察の権力を持たないとできないことでしょうか?衛生面で考えると、検査に入る職員も、衛生的な防護方法をしていないと、自分も守れないことと、衛生面でどのようにまずいのかを正確に提示できるのかということも心配になります。防護策もしていないと逆に感染拡大を招きかねません。
「夜の街」という、一見聞こえの良いネーミングですが、ヒルカラのカラオケ「ヒルカラ」が問題になっています。
もちろん、夜間(昼間でも)に飲食するとお酒のせいで、大声になり飛沫を飛ばすので、これを防止する念入りな策を提示して、実施してもらうほかないと思います。アル・カポネの時代、禁酒法ができて、地下に潜って酒を飲ませていて、脱法行為が盛んにおこなわれ、結局は、禁酒法は破るためにあったようです。
宗教的に「禁酒」しているところでも、むしろ地下で(隠れてという意味ですが)「通常よりもよりひどいアルコール依存症者が多発している」といわれています。
 
 保健所職員が不足しているのは、政府の取った保健所職員削減、保健所そのものの削減政策によると考えられます。熟練した保健所職員を育てるためには何年もかかるでしょうが、新型コロナの先の「感染症」を防止していくためにも、この制度の再度の良い方向での見直しも考えなくてはならないと思います。(隔離病棟をもつ病院をなくしていく政策を取ってきたために、新型コロナの病床が急ごしらえとなり、医師、看護師をはじめとする医療従事者の疲労と人員不足を招き、赤字の病院を次々と出している現状をどう考えているのでしょうか。他方では、Go Toキャンペーンその他で、遠くの島にも感染拡大を引き起こしていく結果を生み、収束はさらに困難になるでしょう)。
 休業も、衛生的観点から見れば、専門職員の不足から生じていることが土台にあると思われます。これを無視して、Go ToキャンペーンやGo Toイートなどをやるとさらに感染拡大を生じます。

 報道では、食品衛生法、建築物衛生法、新型コロナ特措法などにも言及していますが、根幹のところで、手抜きしていては、感染の収束は望めないことになります。

 「Go To キャンペーン」の始まりから、2週後の感染拡大の有無をしっかりと見届けることも必要です。

      批評禍 石川木鐸(ぼくたく)