[157](投稿)寿都町長説明会を増やし、処理場誘致に強気

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以下は北海道新聞デジタル版からの引用です。
①知事の「核ごみ反対意見」の効力 「恒久的か言わぬ」 経産相明言避ける
09/09 05:00
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 梶山弘志経済産業相は8日の閣議後記者会見で、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定をめぐり、第1段階の文献調査から次の概要調査に進む前に国に示す知事らの意見が反対だった場合の効力について「恒久的なものか(どうか)は申し上げることではない」と明言を避けた。

 首長の交代や翻意により同意が得られれば、仮に過去に反対だったとしても国は次の段階に進む方針であることが既に判明している。梶山氏が知事らによる反対意見の効力に関し公の場で明確に語らなかったのは、文献調査への応募を検討する後志管内寿都町で住民の不安が高まることを恐れたためとみられる。

 反対意見で一度ストップした後、首長が翻意するなどして次の調査への移行に賛成した場合、次の調査に進むのかと問われた梶山氏は「仮定の話に答えるのは困難だ」と強調。「その先の民意は分からないので答えられない。先のことはまだ何とも言えない」と語った。

 また、「反対があれば(先に)進まないということまでがはっきりしている」と述べ、知事らによる反対後の選定過程が確定していないことを明らかにした。最終処分場の選定をめぐっては、寿都町が文献調査に応募した場合、鈴木直道知事は概要調査に進む前の手続きで反対する意向を示している。

②知事、国の解釈に疑義 核ごみ 経産省の見解を照会

 鈴木直道知事は8日の記者会見で、核のごみの最終処分場選定を巡る法手続きの過程で、知事ら地元首長が反対しても、首長交代などで状況が変われば調査継続があり得るとした経済産業省の見解に対し、「首長が反対すれば選定手続きが停止されると理解するのが一般的解釈ではないか」と違和感を示し、同省にどのような法解釈をしているのか回答を求めていると明らかにした。詳解は7日、事務レベルの口頭で行い、回答があり次第公表する。

 知事は、処分場選定の関連法が調査の段階が進むごとに知事らの意見を聴き「尊重」することを国に求めていることに触れ、「知事らの意に反して調査は進めないということを現実的に運用していく取り扱いが必要だ。国はその点、明確な考え方を示していない」と指摘し、国の見解を求めた。

 さらに、知事の意見に反して手続きを進めることはないとする梶山弘志経産相の発言についても「発言と大きく違わない取り扱いが当然なされるのではないか」と述べ、首長が反対すれば手続きは白紙に戻るべきだとの認識を示した。(村田亮

寿都住民説明会 「最低でも2回」片岡町長が意向

 【寿都】後志管内寿都町は8日、町内横澗地区で原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場への応募検討に関する住民説明会を開いた。終了後、片岡春雄町長は「現時点で自信をもって『行くぞ』という雰囲気には正直いっていない。最低でも2回は説明会が必要」と述べ、町内の各地区で開く説明会を少なくとも2度行う意向を示した。

 町は7日から15日まで7地区で計1回ずつ説明会を開くなどして10月にも応募を判断する予定だったが、説明会を増やす方向だ。

 8日の横澗地区の説明会には対象住民180人のうち地区外の3人を含め35人が出席。片岡町長は「今日だけで『いいぞ、片岡やれ』となった人は少ない。もっと丁寧な説明が必要。しっかり時間をかけた方が伝わる」と述べた。(角田悠馬、久慈陽太郎)


④エネルギー調査会再開 自民・道民会議 核ごみ問題受け

 道議会最大会派の自民党・道民会議は8日、後志管内寿都町核のごみの最終処分場への応募を受け、現在休止している会派内の「エネルギー政策調査会」を再開する方針を決めた。調査に反対している鈴木直道知事を牽制する狙いがあるが、寿都問題を巡っては同会派内でも意見は分かれており、議論の行方は定まっていない。

 同会派内では、北海道電力泊原発(後志管内泊村)の再稼働を後押しする議員を中心に、核のごみを否定する知事に不快感を示す声がある。

 一方、衆院の早期解散・総選挙もささやかれる中、寿都問題で会派の態度を明確にすることに難色を示す議員もおり、統一した見解を出せるか不透明だ。8日は調査会の再開に向け役員を決めた。開催時期や議題は未定だ。

 調査会は2011年に自民党道連内に設置され、その後、同会派に移った。泊原発の再稼働問題のほか、新エネルギー政策などを議論してきたが、昨年の道議選以降は活動していなかった。



※※※
 寿都の核のごみ=高レベル放射性廃棄物の「処分場」を巡って、初回から「説明会」は「破綻」しました。「説明が不十分等々」の理由で、これ以上説明会を続けても町長側は成果を得られないと判断したと思います。

 しばらく「鎮静化」するのを待って「町の雰囲気を水面下で変えていく方向」で、時期を後にずらした方が良いと「風見鶏」を決めたようです。

 いずれ、急がなくても、北海道知事選挙で、自民党対立候補を出馬させて、原発推進派、核のごみ受入れ派を道の知事にすればよいことだと決めたことになります。ほんとうに、そんなことで「高レベル放射能を放つ核のごみ」を、軟弱な地層に埋めてよいものでしょうか?

 「原発」や「核のごみ」や「高レベル放射性廃棄物」などの単語をネットで調べると、一等最初に経産省傘下の国の見解を述べた「きれいな図示された絵」が出てきて、原発の「良さ」「利便性」が出てきます。廃棄物も「1万年」もしないうちから、放射能レベルがあたかも下がるかのように図は作成されています。

 このような図でもって、住民を説得するというのは、「たぶらかし」以外の何物でもありません。

 ナチスゲッペルスは『嘘も百回繰り返せば真実になる』と言ったという話を想起しました。

 原発推進を後押ししている自民党道議員や衆議院の人たちも、選挙が行われるかもしれないと思うと、今回の核のごみ問題には、直接の批判は控える腹のようです。自民党にいれば落選しない確率が高いからでしょうね。ここでへまをすると元も子もなくなるというわけです。

今の自分が大事で、人の未来はどうでも良いということですよね。そのような人たちが「権力を握り」、「へっぽこ政治屋」になって、この先は真っ暗ですよね。

 新型コロナも怖いけれど、「必殺仕掛人」の「原発のごみ」に匹敵するものはないと思うのですが、

読者の皆様はどのようにお考えでしょうか?



 ◆◆◆ 核のごみ始末するには時間かけ
   
     地民淘汰(じみんとうた) 作 



 批評禍 金子都歌(きんすとうた)



注:死火山に煙なく不思議なき入浴    
        金子兜太(かねことうた) 作