[165](投稿)寿都核ゴミ処分場 反対57パーセント

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以下の記事は北海道新聞のデジタル版からの引用です。

① 核ごみ調査応募、町民57%反対 最終処分場受け入れに不安
09/09 18:16 更新

北海道寿都町役場=8月
 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査応募を検討している北海道寿都町の町民100人に、応募の賛否を尋ねた9日までの共同通信のアンケートで、反対が57%に上った。最終処分場の受け入れについても反対が67%を占めた。片岡春雄町長は前向きな姿勢だが、応募するかどうかは不透明な情勢だ。

 応募に「反対」の57人の理由は「調査に入ったら後戻りできなくなる」(70代女性)、「応募したら最後まで進んでしまう」(40代男性)と、最終処分場建設まで行き着くことへの心配が目立った。賛成は20人だった。


参加者から「小学校入学前(文献調査応募前)の勉強も必要では」との意見が出されたのに対して、「一歩前に進めて、(応募後に)国や原子力発電環境整備機構(NUMO)の力を借りないと勉強はできない」と答えたという。

② 札幌の市民団体 経産相に抗議文 核ごみ問題
09/10 05:00
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 札幌の市民団体などで構成する「『放射能汚染防止法』を制定する札幌市民の会」(佐藤典子代表)は9日、後志管内寿都町が核のごみの最終処分場選定に向けた文献調査への応募を検討していることを巡り、梶山弘志経済産業相が誤った説明をしているとして、梶山経産相宛ての抗議文を郵送とファクスで送った。

 申し入れ書は、知事や地元首長の意に反して第1段階の文献調査から第2段階の概要調査に移らないと明記した梶山経産相名の文書について、「法律の規定とは全く逆の虚偽の説明」と指摘。「文献調査は、次の段階と独立しているという虚偽の説明を撤回し、訂正する」よう求めている。(佐藤圭史)

※※※批評禍 川野柳穂のコメント

 ①の「核ごみ調査応募、町民57%反対 最終処分場受け入れに不安」という見出しは、9月9日のものです。この時点で、寿都の町長はすでに国からの「核のゴミ処理を考えている?専門家」の要請を考えていたことが分かります。

 いや、この時点ではなくもっと前から綿密に政府・経産省経産相と腹合わせをしていたと思います。

 福島原発の汚染水をめぐって、何度も何度も「話し合い」、金で決着つけようとしていますが、福島や周囲の県の漁協等は海水に汚染水が放水され、風評被害ではなく、実害が出てくることを恐れているからだと思います。空中に蒸気のように「雲散霧消」させようとする案も政府側から出されていますが、放射性の「黒い雨」と同じく、放射性の「白い雨」でも「山林、田畑、居住地等」への汚染の広がりは「半端(はんぱ)」なものではないと思います。

 新型コロナに感染したというだけで、一家が白い目で見られ、罵倒され、出て行けと張り紙をされ、町から離散していくという事態が生じている世の中を見れば、海洋に汚染水放出とか、空中に汚染水を散布・蒸発させるなどということに賛成するわけがありません。やりなれた仕事、住み慣れた土地、顔なじみのお隣さんから引き離される辛さはいかばかりかと想像を絶するものがあります。

 このような事が、寿都町神恵内村で「核のゴミ」から生じる可能性があります。起こってからでは取り返しがつきません。読者の皆様はどのようにお考えになりますか?


◆◆◆ 癌は増え人は消えゆく寿都町
   

西東喪吉(さいとうもきち) 作 



注:「寿都町」は、現在では「神恵内(かむえない)」に入れ替えても良いです。



  批評禍 川野柳穂(かわのりゅうほ)