[168]神恵内村商工会が議会に核ゴミ処分場応募請願


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① 神恵内も応募の動き 核ごみ調査 商工会が議会に請願

 【神恵内】原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査について、後志管内神恵内村神恵内村商工会(上田道博会長)が、村の応募検討を求める請願を村議会に提出していたことが10日、分かった。15日開会の定例村議会で審議される見込みで、村は採択されれば、検討を始める見通しだ。国が2017年に処分に適した場所を示す科学的特性マップを公表した後、応募検討に向けた動きが明らかになるのは、8月に表明した同管内寿都町に次いで全国2カ所目。

 神恵内村北海道電力泊原発(後志管内泊村)に関し、北電、道と安全協定を結ぶ立地自治体。原発の立地自治体で応募検討の動きが表面化するのはマップ公表後、全国初。関係者によると、商工会は7日開催の臨時総会で、村による応募検討を求める内容の議案を可決、その後、村議会に請願したという。村議でもある上田会長は北海道新聞の取材
に「議案の内容は言えない。神恵内のため。将来の経済を考えた」と話した。寿都町による応募検討の動きとは「関係ない」とした。

 村議会の定数は8。定例会は15~17日まで3日間開かれる。伊藤公尚議長は「一切コメントしない」としている。商工会の請願について高橋昌幸村長は「議会での議論を見守り、結論が出た後に村としての判断を出したい」と話した。

 科学的特性マップでは、泊村に接する神恵内村南部の一部を除き、大半が不適地と区分されている。

北海道新聞社が8月に行ったアンケートでは、文献調査への応募の意思については高橋村長は「現時点ではない」としたうえで、「原発立地町村として重大な案件。国民として対処しなければならない問題。今後のことは分からない」としていた。

※※※石川木鐸のコメント

 神恵内村の今年8月末の人口は以下の通りです。ご覧の通り過疎の町です。

人口:823人 男性385人、女性428人 世帯数:468世帯 (2020年8月31日 現在)

神恵内村は、人口も少なく、財政的には苦しいでしょうね。

 そのようなところが、核のごみ=高レベル放射性物質の廃棄場所として、自ら手を挙げ、

「神恵内のため。将来の経済を考えた」と話すのは当然のことですね。

交付金」をもらいたいと考えるのは「普通」だと思います。

しかし、村議でもある上田会長が「原発立地町村として重大な案件。国民として対処しなければならない問題」。

というのはどうかと思います。

戦前の国家から、「国民として戦争に加担するのは当然の義務」と教えられ、極めて多数の方が戦争で亡くなり、

原爆を浴びさせられ、特攻隊員として殺されても、なお「国民の義務」として受け止めていた時代の感覚と同じではないかと想像します。

国策としての原発の稼働を止(や)めない限り、原発の廃棄物・汚染水等の「高レベル放射能物質=核のごみ」をますます増やすばかりで、捨てる場所もない、いわゆる「トイレのないマンションの国」に住まわされてしまうのです。

これは、国民の義務ではなく、むしろ国民の義務というならば「原発の稼働廃止の上に立って、核のごみの始末を考える」

というのが、本筋だと思います。

原発を抱えている限り、放射能に汚染された温排水や水蒸気を出さざるを得ず、海水や山川や森林を汚染し、人に放射能を浴びせ、放射線による病に追い込んでいきます。多発性の癌、白血病など多種類の癌が発生します。

泊原発のある地域の人が癌に罹患する率は、他の場所より、2割も癌の発生率が高い」と札幌市の「北海道がんセンター」の名誉院長の西尾氏が対談されていた記事を読んだことがあります。

このようなことを勘案するならば、核の高レベル放射能廃棄物を受け入れないという判断が正しいと考えます。

読者の皆様はいかがお考えでしょうか?

◆◆◆ 子供には浴びさせてはだめですよ核の放射線



         小林イッチャッタ 作

注:大人より子供、男性より女性の方が放射線に対する感受性が高く、放射線障害から身を守ってあげるのが人の使命だと思います。

 批評禍 石川木鐸(ぼくたく)