[188](投稿)神恵内村説明会、風評被害を心配する住民に「名乗りを上げた地域が、国民に敬意を持ってもらう努力する」と役人がいう

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「神恵内に適地ある」 核ごみ処分場 国側、村議会で
09/26 07:19 更新 北海道新聞 デジタル版より引用
 【神恵内】原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定の調査応募を地元商工会から請願されている後志管内神恵内村議会は25日、総務経済委員会を開き経済産業省資源エネルギー庁と処分事業の主体となる原子力発電環境整備機構(NUMO(ニューモ))から選定手続きの説明を受けた。
 国とNUMOは「適した地上面積はそれなりにある」として村内は調査対象になるとの認識を示した。国とNUMOが応募検討の動きがある自治体議会向けに説明会を開くのは、国が2017年に地層処分の適地を示した科学的特性マップを公表して以降初めて。
 冒頭を除き非公開で約3時間行われ、村議全8人と高橋昌幸村長、エネ庁放射性廃棄物対策課の那須良課長、NUMOの伊藤真一理事らが出席した。  
 終了後の説明や配布資料によると、国やNUMOは、第1段階の文献調査から第2段階の概要調査、さらに最終段階の精密調査に進もうとする際は知事や地元市町村長の意見を聴き、その意見に反して次に進むことはないと説明した。 
 科学的特性マップでは村内の大半が不適地となっているが、調査対象として十分な地上面積があるとし、地層構造の適不適は調査で確認するとした。放射性廃棄物は地下300メートル以上の深さに埋めるため、地上の汚染リスクは「非常に低い」と説明した。 
 調査地域には「対話の場」を設置し、調査の進捗(しんちょく)を説明するほか、「地域の発展ビジョン」も話し合い、交付金などを使ったインフラ整備や地域振興策を具体化するとした。処分場建設予定地域で約900人の雇用が創出されるとしたスウェーデンの例も紹介した。 
 那須課長は終了後、「議会で議論いただきありがたい」と記者団に述べ、26~30日に村内で計5回開く住民説明会について「不安の声があるのは重々承知している。丁寧に説明する」と話した。
 高橋村長は「議員の理解は深まったと思う。私も深まった。住民説明会にも出て村民の意見を把握したい」と述べた。村議会は住民説明会後の10月2日の委員会で、商工会の請願の扱いを審議する。(久慈陽太郎、犬飼裕一)


「適地どこ」「安全性は」 神恵内議会、風評被害に懸念
09/26 08:08 更新
 【神恵内】原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡り、後志管内神恵内村議会が25日開いた総務経済委員会。委員(議員)からは「村が処分場の適地か」など、文献調査の応募を意識した具体的な質問が多く上がった。
 経済産業省資源エネルギー庁の幹部らは、核のごみの安全性や風評被害への対応を強調。双方とも26日から始まる住民説明会を注視しており、請願の扱いに影響しそうだ。 
 「適地がどこにあるのか、という意見があった」。非公開の議論について報道陣に、本間俊介委員長は真っ先にこう明らかにした。「適地はある」とする同庁と処分事業の主体となる原子力発電環境整備機構(NUMO)側は、一部専門家の指摘する海底活断層の存在についても「調査をしながら考える」と回答した。 
 説明用資料は2部計36ページ。地層処分の安全性や処分場選定までの流れ、海外事例など従来の内容と変わらないが、委員から「放射能のレベルがこんなに下がるのかと安心した」の声も。 
 約1時間40分の質疑で委員8人中6人が質問し、風評被害への懸念も出た。同庁担当者らは「文献調査に名乗りを上げた地域が、国民から敬意を払ってもらえるよう努力する」と応じるにとどまり、請願採択に前向きとされる委員の一人でさえ、取材に「今は全く逆の状態で、一番の心配はそこだ」と不安を漏らした。 
 村議会は10月2日に再び委員会を開くが、今月26~30日の住民説明会を前に複数の委員は「住民からどんな意見が出るかで、採決の行方は変わる」「あくまでも民意の反映が重要だ」と慎重な姿勢ものぞかせる。 同庁の那須良・放射性廃棄物対策課長は「住民の不安に寄り添った丁寧で客観的な説明をしてほしいとの要請があった。それを前提に説明する」と述べた。(久慈陽太郎、山田一輝、内山岳志)

※※※ 骨川筋衛門のコメント

 「終了後の説明や配布資料によると、国やNUMOは、第1段階の文献調査から第2段階の概要調査、さらに最終段階の精密調査に進もうとする際は知事や地元市町村長の意見を聴き、その意見に反して次に進むことはないと説明した」。とありますが、ほんとうにこれらを実行するかは、時の政権次第で変わる可能性を否定できないと思われます。
 核のごみ廃棄に詳しい弁護士は、「紙に書いた約束」や、まして「口約束」は、法律の方が拘束力が強く、弱い場合でも、時の政権が法律を改変すれば「紙に書いた約束」などは、簡単に破棄されると「新聞報道」で述べていました。
 実際のところは、地層調査をしなければ分からないと説明されていて、緑色の部分が、すでに調査済みではなく、推定で「適地」となっているだけです。
 「委員から『放射能のレベルがこんなに下がるのかと安心した』の声も」。というのは、内容が書かれていないので、どのような放射能の減衰の図形を見せられたのかを知りたいところですが、国や「NUMO(原子力発電環境整備機構)」が、ネットで、いろいろな「説明のための図」を描き、同じ国とNUMO(原子力発電環境整備機構)なのに、「放射能の減衰の図」に限ってみても、同じ放射能の減衰曲線の下降線の描き方が異なることには大きな疑問を抱きます。
 素人なら、初めて見聞したことばかりだと思います。図で一致しているのは「10万年」という驚くべき長い時間を経ないと安全ではないということです。ほぼ「半永久的」に、致死的な放射能を出し続けるということを示していると、NUMO(原子力発電環境整備機構)の描いている図は示唆してくれているということです。
 読者の皆様、労働者・学生・人民の皆様、①核の廃棄物をこれ以上出さぬように原発の停止と、②核の廃棄物のぞんざいな処分を行わないように、大きな声を上げて行こうではありませんか!!また、同時に、国やその下(もと)にあるNUMO(原子力発電環境整備機構)の言っていることが、本当に正しいのかを、小出裕章らの原発、高レベル放射性廃棄物の書物を読み、しっかり勉強して、真実を突きとめて、国の政策に騙(だま)されないように、頑張りましょう!!
 追記:寿都町でも、同じ説明がされることになっていますが、国やその下(もと)にあるNUMO(原子力発電環境整備機構)の説明は、同じ説明の繰り返しです。きれいなスライドを見せられても、信用しない方が良いと思います。