[231](投稿)幌延の500メートル掘削案拒否を要請

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幌延(ほろのべ)500メートル掘削案の拒否を 道内6団体、道に要請
 市民らによる「核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会」など道内の6団体は22日、日本原子力研究開発機構幌延深地層研究センター(宗谷管内幌延町)が同町で実施を目指している地下500メートルまでの掘削計画について、道に認めないよう申し入れた。研究期間が延長される可能性があることが主な理由で、道は「後日回答する」と述べた。
 道は幌延町と共に研究計画の是非を判断する立場。申し入れ書は「350メートルの掘削、調査坑道完成まで10年かかった」と指摘し、500メートルまでの掘削案について「(今後9年間とした)研究の延長につながる」として、道に具体的な対応を求めた。協議会事務局の東道さんは申し入れ後の記者会見で「道はダメなものはダメだとしっかりと言うべきだ」と強調した。北海道新聞(犬飼裕一)

※※※ 与謝野晶児のコメント
 幌延(ほろのべ)町も過疎地で、名寄市(なよろし)と稚内市(わっかないし)という、北海道でも北の方にある両市の間にあります。人口は2020年9月末で、2272人の町です。酪農で生計を営んでいる方が多いようです。
 問題は核のごみの地層処分=核のごみの最終処分地の「研究」ということで、研究所が国によって作られ、研究期間が終わろうとしている時期にきて、国が延長を申し出て、「強引に」延長することになったことです。
 350メートル掘削して、このくらいの深さでは、水脈からの増水や地層の軟弱性などの問題にぶつかって?「もっと掘って硬い岩盤に突き当たるまで、掘削してみたらどうか」と考えた国は、「研究」と称して期間を延長しようとしています。
 これと同じことが、寿都町神恵内村で起きる可能性は大です。「ただ食い」は許さないということですね。
 国家権力は怖いです。第二次世界大戦の時の結果は、戦争に参加していなくても、書物やTVや映画やドラマでご存じですよね。力ずくで「反対」する人たちを突き飛ばしてでも、居座りますよ。
 前に、コメントで出ていましたね。「庇貸して母屋を取られる」(注1)というのが。
 そのようになるまで気がつかないことがたくさんあると思います。寿都町でも、神恵内村でも、実際の狙いは、核のごみ・高レベル放射性廃棄物地層処分が狙いなのです。そうでなければこのご時世、政府のお偉方は政界という魔窟で生き延びていけませんね。
 
 これを教訓として、寿都町の皆様、神恵内村の皆様、読者の皆様、労働者の皆様、学生の皆様、
一致団結して、後代に、子々孫々に、魔物を残さないようにするために、原発の稼働中止、核のごみを作らない、核のごみを埋葬しない運動を作っていきましょう!!
 
  
注1:庇を貸して母屋取られる⇒軒先だけを貸したつもりが、いつの間にか家全体を取られることから、うっかり一部を貸したために、主要なところまで取られてしまうことをいい、貸した恩義を仇(あだ)で返されることにたとえる。