[242](投稿)菅首相、しどろもどろ

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学術会議、17年に調整 参院予算委 首相「意見交換した」

 菅義偉首相は6日の参院予算委員会で、日本学術会議の会員任命拒否問題を巡り、政府が会議側と事前調整したのは2017年だと明らかにした。具体的な調整の中身は「任命に当たっての考え方を申し上げ、意見交換した」と回答を避けた。調整は会議側が推薦名簿を出す前に行っており、野党は学術会議の推薦に基づき首相が任命すると規定した学術会議法に反する疑いが強まったとみて批判を強め、予算委審議は紛糾した。
 学術会議が会員を改選した前回17年の任命手続きで、政府は定員より多い候補者の名簿の提出を求め、会議側は応じていた。首相は5日の予算委で以前は学術会議と内閣府の間で推薦前に「一定の調整」があったと説明した上で「今回は推薦前の調整が働かず、結果として任命に至らない者が生じた」と述べていた。

 6日の予算委員会共産党小池晃書記局長は事前調整に関し、会議側から推薦を受ける前に、政府が個別の人事について口出ししていたのではないかと追及。首相は「任命に当たっての考え方を擦り合わせた」と繰り返し、介入ではないと主張した。任命拒否が学問の自由を侵害するとの指摘には「国の行政機関に所属する公務員を任命するものであり、個人の学問の自由との関係で問題になるとは考えていない」と述べた。
 また、東京電力福島第1原発の汚染水を浄化した後の処理水を巡って菅は「適切な時期に処分方式を決めたい」と強調。日本維新の会松沢成文氏が福島県沖でなく遠洋に海洋放出する可能性を尋ねたのに対し、梶山経産相は「圏外に持ち出すことが直ちに現実的な選択肢になるとは考えていない」と答えた(玉邑哲也、竹中達哉)

「内部文書知らない」当時会長 政府答弁と食い違う
 
 日本学術会議の会員任命拒否問題で、内閣府学術会議事務局が2018年に作成した、首相が推薦通りに任命委する義務はないとする内部文書について、当時会長だった山極寿一・前京都大学学長は6日、共同通信のメール取材に「文書の内容は知らず、なぜ作成する必要があるかの説明も受けていない」と回答した。
 加藤官房長官は2日の衆院予算委員会で、「当時の事務局長が文書の内容を(山極氏に)口頭で報告したと聞いた」と答弁しており、双方の事実認識に食い違いが生じている。
 文書は事務局が18年11月、内閣法制局と相談の上で作成。「首相が任命について国民、国会に責任を負えるものでなければならないことからすれば、首相に推薦の通りに任命すべき義務があるとまでは言えない」などと記載した。
 事務局長が会長に無断で文書を作成した可能性があり、山極氏は「(官邸側との)間に入って苦労したんだろう」と推測した。
2020・11・7 北海道新聞より引用

※※※ 石川木鐸(ぼくたく)のコメント
 「自民党二之湯智氏が(2017年に)『任命前に事前調整があったとの報道がある。事実なら今回と変わらないではないか』との質問に菅は『推薦名簿が提出される前に、内閣府の事務局長などと学術会議の会長との間で一定の調整があった。今回は推薦前の調整が働かず任命に至らなかった』と答えている」ところが北海道新聞の図の中に書かれています。
 6人の任命拒否を「自由自在・政権の意のままに」にするという極めて重大なことが、「今回は推薦前の調整が働かず、任命に至らなかった」とぬけぬけと言う菅は、法と政治的工作に「ちょっと詳しい」側近の誰の知恵を借りた「工作」は、偽計であることは、子供でも分かることですが、なりふり構わず、このような手段に打って出てきているわけです。菅政権は「日本学術会議」の6名の「任命拒否」問題の収拾がつかなくなって、相当困窮している有様が手に取るように分かります。
 今回のこの「偽計」でさらに、ドツボに菅は、はまってしまったと思います。2017年に調整で来ていたなら、今回も時間をかけて話し合うことができたはずで、一方的に任命拒否や10億円を出さないなどと恫喝するような「ゲスな恫喝」を言わなくても済んだはずです。
 この記録があるならば、それを先に菅自身が会長に伝えるべきです。また、山極前会長も後任の会長に文書で残して伝えているはずです。報道に書かれているように「事務局が会長に無断で文書を作成した可能性があり」、山極氏も余裕をもって、今回の「猿芝居」は「(事務局は官営側との)間に入って苦労したのだろう」と回答されています。驚きも怒りもなく、「事務局員」に同情さえもされています。菅「ひで~よし(よしひでをひっくりかえせば『ひでよし』になります)」には、「猿芝居」がお似合いですからね。

 窮地に自ら追い込むことになっているとは、思いもしなかったでしょうね。
 宰相の器ではない、「けんか師」でも「弱い奴としか喧嘩できない小物」です。
 
 他党の共産党の小池氏との「議論」は、受答えになっていませんので省きます。

 このような笊(ざる)頭・猿頭の首相を担いでいるというのは「疲れる」でしょうね。
コロナ禍も、まだまだ終わりそうもないですね。