[245](投稿)幌延500メートルへ掘削延長案ジワリ

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幌延500メートル掘削案に警戒感 深地層研提案 9年間で完了見込めず 道・市民団体「再延長へ道筋か」
 日本原子力研究開発機構幌延深地層研究センター(宗谷管内幌延町)が道や幌延町に対し、高レベル放射性廃棄物(核のごみ)地層処分の研究施設を現在より150メートル深い地層500メートルまで掘り進める案を提示したことが、波紋を呼んでいる。研究の9年間延長を決めて間もなくの提案に、市民団体などからは「研究の再延長に道を開きかねない」と懸念が出ている。


 「工期とその後の研究期間を考えれば、なるべく早く(地層500メートルまでの掘削に)着手したい」。同センターの山口義文所長はさらなる掘削に意欲を示す。機構が500メートル掘削案に具体的に言及したのは8月末。道と幌延町が機構の研究内容をチェックする「確認会議」の場だった。機構側は掘削するかの是非を年度内に判断すると説明した。
 500メートル掘削案は1998年の当初計画に含まれていたが、予算不足などで進んでいなかった。機構によると、深度500メートルの地層では岩盤や地下水の圧力が大きくなるため、さらなる掘削を行えば核のごみの地層処分の実態に近い環境で調査が可能となるという。
 追加掘削を行えば、工事の進捗(しんちょく)状況によっては再延長も考えられる。研究が長引き、その間に最終処分場の選定が進まない場合、幌延が処分場に転用される懸念は払拭(ふっしょく)できない。
 機構には、追加掘削の必要性や今後の研究期間について、全容を明らかにする責務がある。
 機構が1月にまとめた計画では放射性物質の漏れを防ぐ人工バリアーの性能試験などを行う。追加掘削には触れていない。
 500メートル掘削案は1998年の当初計画にはあったが、予算不足で進んでいなかった。
 現在の350メートルまでの掘削には10年を要した。追加掘削を行えば機構は延長した2028年ごろまでに研究を終了すると確約できるのだろうか。
機構は、500メートルでは地下水の圧力がさらに高まるなど、深地層の実態に近い状態で研究ができると説明する。
 ただなぜ500メートルまでの掘削が研究に不可欠なのか。根拠については何も示していない。これでは再延長ありきの追加掘削と受け取られても仕方あるまい。
 核のごみを巡り今夏以降、道内の他の地域で動きが加速していることも気がかりだ。処分事業を担う原子力発電環境整備機構(NUMO)が今月中旬にも、後志管内寿都町神恵内村で、処分場選定に向けた文献調査を始める。両町村で詳細な調査を継続しても終了まで今後20年かかる。
 道は核のごみを「受け入れがたい」とした条例の趣旨を踏まえ、核のごみを道内に持ち込ませない取り組みに力を入れてもらいたい。
 各市町村に北海道の将来像を示すなど、核のごみに依存しないでも自立できる地域のあり方を具体的に描き、積極的に発言することも求められる。
(2020・11・1北海道新聞より引用)

※※※ 骨川筋衛門のコメント
 高レベル放射性廃棄物の「処分地」として、「地層処分の研究施設を現在より150メートル深い地層500メートルまで掘り進める案を提示したこと」が波紋を呼ぶのは当然ですね。寿都町神恵内村の二つが、「文献調査」という名の「最終処分地」の候補として、今月中にも指定される可能性が高いのですから。
 各原発で「管理」している「核のごみ=高レベル放射性廃棄物」の「最終処分地を一日でも早く決めて」、核のごみを地下深くに埋めたいからです。そうでなくとも、日本国内で地下に埋めないで「放置」ができる代物ではないからです。
 例えば核のごみを「ガラス固化体」として作れても、近づくと20秒でその人は即死するほどの放射線を放っているからです。

原発の処理水、菅首相「飲んでもいい?」 (朝日デジタル11・4)という記事が出ていました。

 菅が、福島で「浄化した」トリチウムの入っている「水」を飲む真似(パフォーマンス)が報道されましたが、結局は飲みませんでした。
 官僚には「けんか師」と呼ばれ怖く見えても、「肝っ玉は小さい」徒輩だと思っていました。耳学問であれ、放射能が怖いものだということは、民主党政権の時代に、野党としての自民党の各議員にも多大なる恐怖と、(その当時)政権を担う党でなくて「心底」から、(ふるえあがりながら)思ったことでしょう。
 原発を米国から買い入れ、各電源会社に原発で損はさせないとの約束まで取り付け、主導してきた歴史的経緯と汚点を残したはずの自民党は、野党となっていた時代に、福島第1原発の水素爆発とメルトダウンを「素知らぬ顔」をして「平然」と横目に見てきて、当時の「驚愕と恐怖」を忘れたかのように、古びていつ壊れ、福島第1原発事故同様の事故が、いつ生じても不思議ではない・起こるかもしれない中、原発の再稼働を始めた「責任」は取らなくてはならないことになるでしょう。しかも、普通の核燃料ではなく、もっと危険なMOX燃料を使う原発までも稼働させるのですから。
 たとえ、トリチウム入りの水を目をつぶって飲んだとしても、海洋にトリチウム入りの水を海洋に放流することは、絶対にしてはならぬことです。
 核のごみが個体であろうと液体であろうと、人々に危害を加えないようにしなければなりません。再稼働を、まず、止めることで核のごみを増やさないこと、核のごみを地震国、火山国、自然災害国日本の地層に埋めることも止めなければなりません。

 読者の皆様、労働者の皆様、学生の皆様、一致団結して、これらを一緒に考え、行動して、原発の廃棄を勝ち取ろうではありませんか!