[268](投稿)感染拡大の制御不能 、治療者側に支援を

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クラスター対策に限界も=「今の流行、制御不能」―新型コロナ

新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、厚生労働省の専門家組織は、感染者増が顕著な北海道について、「濃厚接触者対応も厳しい状況となってきている」と指摘した。東京や大阪などでは感染経路不明者の割合が4~6割に達し、専門家組織のメンバーは「今の流行はクラスター(感染者集団)対策で制御できる状態ではない。感染自体が発生しないような強力な対策が必要」と訴える。
日本の感染拡大防止策は、各地の保健所が中心となって行うクラスター対策に軸足が置かれてきた。見つかった感染者の行動履歴を調べ、濃厚接触者らを追跡する「積極的疫学調査」は「日本モデル」とも呼ばれ、拡大防止に一定の効果を上げちたとされる。
しかし、現在の「第3波」は、クラスターの多様化が大きな特徴だ。夏の第2波では夜の繁華街が大きな問題になったが、第3波のクラスター発生場所は医療機関や職場、外国人コミュニティーなど多岐にわたる。専門家組織はこれらに加え、感染者検知が困難な「見えないクラスター」が感染拡大の一因と指摘している
ただ、新規感染者数が連日2000人を超える状況では、クラスター対策は限界に近いとの声もある。専門家組織のメンバーは「クラスター対策は、感染が流行していない地域での散発例を抑え込む効果はある。しかし、感染経路不明例が半数にも達すれば、どう頑張っても流行を制御するのは難しい」と指摘。「国は、感染そのものが発生しないように対策を取るべきだ」と強調し、県境を越えた長距離移動を制限する必要性などを訴えている。   2020・11・23時事通信デジタル版から引用いたしました。


※※※ 石川木鐸のコメント
 
 まさに、全国的に新型コロナ感染者の増加が著しい中、もはや、「夜の町」とかの時間的制限だけではなく、長距離の移動を制限していくという専門家組織の意見を入れていくべきだと考えます。
  「Go To トラベル」の前後の感染拡大の有無を調べるならば、今すぐにでも準備をして、疫学調査をすべきです。「Go To イート」も同じだと思います。
 新規の患者さんが連日2千人を超えるとなると、全国で、院内感染、高齢者施設の感染者の増加が多発するのも当たり前だと思います。3密を避けることは困難です。「社会的距離を取る」ということも至難の業です。マスクもできれば、布マスクではなく、通常の「不織式のマスク」のほうが良いと言われています。病院では、一つのこと、例えば患者さんに注射をしたとすると、その後始末の後は、石鹸による手洗いか、アルコール消毒をしなさいと言われるそうです。「一動作、一手洗いあるいは一アルコール」という「標語」になっているそうです。
 しかし、狭い空間で、休憩しているときに密になりやすく、マスクも息苦しくなって、ついマスクを外してしまったり、マスクをしていて体が熱くなったり、忙しくてつい忘れることも起きてくるそうです。マスクやアルコール液が不足がちになりやすい施設などでは、食事を介助したり、体の向きを変えるいわゆる「体位交換(体の向きを変えて、床ずれを変えること)」で、白衣などが汚染されやすく、それが密閉空間の休憩室などに持ち込まれ、感染拡大するとも言われています。
 政府は、感染拡大防止のために、治療者側を保護する機材・材料・防護服などをふんだんに使えるように援助すべきだと思います。
 最近、町役場での集団感染が生じました。通常のビニールシートやマスクだけでなく、事前の電話による体調を聞いて「予約して、目的なども聞いて、最近、遠くからご親戚やご家族が来られていませんか?」などのチェックもすべきだと思います。まだ、原因が分かっていないので、役場の内部や勤務している人たちの行動の在り方、役所の広さや換気の仕方などもこれから分かると思うのですが、前例として役に立ててもらいたいと思います。

 それにしても、「Go To 」事業の見直しを、補助金の手当も見直しを、予備費の使い方を再考してもらいたいものです。

 皆様はどのようにお考えになりますでしょうか?