[286](投稿)「GOTOによる感染」のエビデンス

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2020年12月8日、北海道新聞に「Go To 利用者 感染疑い2倍」という記事が出ていました。
東大などの研究チームが、7日に公表しました。以下、文意を損なわないようにして、内容を引用しました。

報道によると、政府の観光支援事業「Go To」事業の利用者の方が、利用しなかった人よりも多く新型コロナウイルス感染を疑わせる症状を経験したとの調査結果がでました。

PCR検査による確定診断とは異なりますが、嗅覚・味覚の異常を訴えた人の割合は統計学上、2倍もの差があり、利用者ほど感染リスクが高いと結論付けています。

研究チームによると、「Go To」事業と感染リスクの関係を示す調査は国内で初めてとのことです。
政府は8日に事業の延長を盛り込んだ追加経済対策を閣議決定するそうですが、継続の是非が改めて
問われそうですが、菅首相は感染拡大を受けた事業の抜本的な見直しに否定的で、感染拡大の主要因とする
「証拠はない」との専門家見解を繰り返し続けています。

調査は15~79歳の男女約2万8千人を対象に8月末から9月末にインターネット上で実施されています。
過去1カ月以内に嗅覚・味覚の異常を訴えた人の割合は利用者で2・6%なのに対し、利用しなかった人は1・7%でした。年齢や健康状態の影響を取り除く統計処理を施すと、有症率の差は約2倍になりました。発熱や咳、頭痛を含めた計5項目全てで利用者の方が有症率が高かった。
年齢別では65歳以上の高齢者よりも、65歳未満の方が感染を疑われる経験をしている割合が高かった。

一方、基礎疾患の有無については相関が確認できなかったとし、東京都が実施している高齢者や基礎疾患のある人を除外する方法にも疑問を投げかけた。

※※※ 骨川筋衛門のコメント

菅首相が、「Go Toキャンペーン」事業で感染者が 増加したというエビデンス(証拠)はないと言っていましたが、やっと、私たちの一般の人の感覚すなわち「Go To キャンペーン」事業で、コロナ感染者が増加したというエビデンスが一つ出てきました。菅首相は1つでは足りないと言うかもしれませんが、これからも多くの研究者がこれと同様の研究成果を出してくれると期待しています。
単純に、秋冬の寒さや乾燥によって、感染拡大が起きているのではないという証拠は、今後の政策にも、病院の受け入れ態勢状況にも影響し、現在では、「医療崩壊を防がなくてはならない状況になっている」と考えるからです。

新聞には「旭川 迫る救急医療崩壊 大規模病院クラスター ICUも逼迫(ひっぱく) 自衛隊派遣を要請 PCRは限界」という見出しで、新型コロナウイルス旭川市の医療体制を揺るがしている記事も掲載されています。

また、他の地域のコロナ受け入れ病院では、多くの看護師さんたちの退職問題、ボーナス・賃金カットもされています。
「使命感」だけでは、もう持たないほど「新型コロナ罹患患者」さんが増加し、ICUも満床になり、死者も多く出てきています。16時間という長時間労働も生じています。
根底には、菅政権の「『Go To キャンペーン』事業という国策の誤謬・愚策」があるのではないかと思います。

読者の皆様は、現状の新型コロナウイルスの「パンデミック」と「Go To キャンペーン事業という政策」を、どのようにお考えになりますか?