[297](投稿)学術会議任命拒否、杉田のせいに

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①杉田氏関与示す新資料 学術会議文書「外すべき者」 

政府は11日の参院予算委員会理事懇談会に、杉田和博官房副長官の関与を示す文書を提出した。
杉田氏については首相が任命拒否の関りを認めており、公文書で裏付けられた形だ。ただ詳細は黒塗りで、問題の核心である任命拒否に理由はなお明かされていない。
文書には、手書きで「R2、9、24」の日付と「外すべき者(副長官から)」と記され、それ以外は黒塗りだった。
日付は政府が会員候補の105人のうち99人を任命する決済を起案したと説明し来た日に当たり、黒塗り部分に任命拒否された6人の名前が書かれていた可能性がある。
また、「外す」という表現は、これまで政府が繰り返してきた「(会議側推薦の会員候補6人を)除外したのではなく、他の99人を任命したということだ」(加藤信勝官房長官)との説明とも矛盾している。
政府側は理事懇で、この副長官は杉田氏だと認めた。
手書きのメモは杉田氏の発言とみられるが、加藤氏は11日の記者会見で「最終的に首相が判断され、その中身が杉田氏を通じて内閣府に伝えられた」と述べるにとどめた。
黒塗り部分について、政府側は「人事に関することで答えられない」と説明を拒否。野党は追及を強める構えで、杉田氏の参考人招致を重ねて求めた。立憲民主党森裕子副代表は「謎が深まった。当事者に来てもらわないといけない」と記者団に語った。

②独立組織移行 前向き 提言を受け科技相「年内に方向性」
日本学術会議の在り方を検討する自民党プロジェクトチーム(PT)は、11日、井上科技相に、学術会議を政府から独立した組織に移行することなどを柱とした提言書を手渡した。政府は独立に反対する学術会議側の報告を踏まえ年内に結論を出す方針だが、会員候補の6人の任命拒否の説明を棚上げし組織改革を優先する姿勢に批判が高まりそうだ。
井上氏は「学術会議に求められる役割に関しては梶田隆章会長とも共有できている」と強調。記者会見で「年内に一定の方向性を示したい」と述べた。
井上氏は11月26日に梶田氏と会談した際、「国の機関から切り離して組織の在り方を見直してもらいたい」と要求。国民から「国の機関である必要があるのか」などの意見があることを理由に挙げた。戦争協力の反省から政府と距離を置く学術会議に対し、PT内には「政府の一部門であるにもかかわらず独立を希求する矛盾がある」(大塚事務局長)との声もある。提言は、諸外国の学術団体は非政府組織が多いと指摘。運営費については「当面は政府が交付金などで予算措置を続ける」とし、将来の減額を示唆した。
学術会議側は「設置形態は国ごとに異なり、予算の在り方なども異なる」と反論している。
提言が学者総数の少ない人文社会系の会員が多いことを問題視したことにも、任命拒否問題に強く反対する人文系の研究者を牽制(けんせい)する狙いが透けて見え、学術会議側は反発を強める可能性がある。(①と②は、内容を変えずに省略した部分もあります。本文は北海道新聞より引用しました。)

※※※ 徳川康家(やすいえ)のコメント

菅・杉田による「日本学術会議の6人の任命拒否」問題は、新型コロナ問題と同じく、菅・杉田、そして応援団のプロジェクトチーム(PT)による「愚策・失策」になることでしょう。
PTは、「国民から『国の機関である必要があるのか』などの意見があることを理由に挙げた」とありますが、ここでPTが言う「国民」とは、国会の多数派を占める自民党であり、一般社会の多数の人民
のことではなく、自民党を尻押しする多くの資本家とその取り巻き・すり寄り「組合」などと解して良いと思います。
戦争放棄を無視し、「戦争のできる国」に仕立て上げたい代表の菅・自民党が、無理やり、大阪城日本学術会議を包囲し攻めて、落城させるということですが、そのような政権も長くはもたないということは、歴史的には明らかです。世界の歴史を見ても、同じ政権が今もって千年も維持されている例はありません。

自民党が今なすべきは、賄賂をやり取りする自党の議員を作らないこと、サクラを見る会、春の会などを開催して恥じぬ首相を作らないこと、

同時に、各地の医療崩壊を招きかねない感染爆発を防ぐ「新型コロナ対策」を厳重に、早く実施することでです。
人から人へと感染することが分かっているのですから、「Go Toキャンペーン」を停止することです。愚策と失策の菅政権の立て直しこそ、新しいPTを立ち上げてやってみたらどうでしょうね。
誰にもできないでしょうね?相手はコロナウイルスで、賄賂や「屁理屈」なども通じないわけで、いつまでたっても泥沼の中にあり、オリンピック開催も危ぶまれています。

多くの国民は、現政権に失望しているということは「世論調査」での支持率の下落が示しているとおりです。「世論反発 政権にも停止論」という見出しもあります。

「戦争はしない」という国造りを目指す「日本学術会議」は、予算ももっと大きくし、永遠に残すべきです。

読者の皆様、労働者の皆様、学生の皆様はこの「日本学術会議の問題」をどのようにお考えになりますでしょうか?