[328](投稿)一年をふりかえって 短歌・狂歌

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ペンギンドクター、昨年末の便りです。

皆様
 明日からは大寒波到来で寒い年末年始になりそうです。あっという間の一年でした。

 年賀状には、次のような拙い短歌(狂歌)を載せました。

◍資本主義 未来は厳しいはずなれど 行き場のない金 株価押し上げ

◍白鳥が草をねじ切り食む姿 シベリア育ちの逞しさ知る

◍コロナに明けコロナに暮れるねずみ年 モウいい加減にチュウ止にしてよ



次に私なりに今年を振り返ってみたいと思います。その前に、コロナ関係の本を一冊紹介します。

◍宮坂昌之『新型コロナ 7つの謎 最新免疫学からわかった病原体の謎』(講談社ブルーバックス

 宮坂昌之氏は1947年長野県生まれ。京都大学医学部卒業、オーストラリア国立大学大学院博士課程修了。大阪大学医学部教授を経て現在大阪大学免疫学フロンティア研究センター招聘教授です。2007年~08年日本免疫学会会長でした。医学博士・PhD。一卵性双生児?に宮坂東京医科歯科大学名誉教授(専門は膠原病など)がいます。『免疫力を強くする』(ブルーバックス)で私も宮坂昌之の名前を知っていましたが、上記の本が出たので、早速購入して読みました。なかなかいい本です。

 宮坂氏は免疫学会の会長も務めていて、「異端児」ではありません。しかし私の琴線に触れたのは、厚労省の専門家チームについて、その一員である日本感染症学会の舘田理事長に対し、「専門家チームには、本当のウイルス専門家がいない」と毒舌を吐いたからです。経歴・専門分野をチェックすれば、明らかに宮坂氏のコメントは正しいと私は思いました。

 上記の本の内容は、私にも初めて知ることが多く難しいところもありますが、全体として素人にわからせようとした努力の跡が見え、そばに置いておくべき本だと思います。岩田健太郎氏はちょっとそそっかしいというか、独断的なところもある臨床家です。一方、宮坂氏は基礎医学のしっかりした研究者と言えるでしょう。分かったことと分からないことを峻別する信頼できそうな人です。本体1000円です。

 以下は、雑談的に今年を振り返ります。

 医療者ネットワークの一つ「ケアネット」から、「2020年の顔」として5人の名前が挙がっています。ベスト5(?)です。一位から順に記します。

◍医療人

 尾身茂、忽那賢志、岩田健太郎、西浦博、山中伸弥

◍政治家

 安倍晋三、吉村洋文、菅義偉、オードリー・タン、蔡英文

◍新型コロナのコメンテーター

 忽那賢志、尾身茂、二木芳人、岩田健太郎、岡田晴恵

◍文化・芸能人

 志村けん三浦春馬、フワちゃん、竹内結子、渡辺建


 いかがですか。尾身茂氏がトップなのは当然でしょう。医療者全体に評価は高いようです。忽那氏は国立国際医療センターの現場で新型コロナに向き合いつつ、M3など医療者ネットワークで発信していて、私もネット上でよく講演を聞いています。政治家の4位5位に台湾の二人が登場していますが、水際作戦やコロナの検査体制などが評価されているので当然かもしれません。文化・芸能人について、志村さんは当然一位ですが、医療者ですから、やはり自殺者のことは気になります。