[372](投稿)旭川医大学長に上納金

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① 吉田学長につき40万円 滝川市立病院 「助言料」14年以上
「まるで上納金のよう」 旭医大学長アドバイス料 あきれる学内関係者
 旭川医科大学の吉田晃敏学長が、滝川市立病院から約14年間にわたり、アドバイス料として総額6920万円を受け取っていたことが29日分かり、学内関係者からは「まるで、医大とのつながりを保つための『上納金』のようだ」などと疑問の声が上がった。吉田学長は一昨年に教授2人を、医療機関や製薬会社から不正に多額の報酬を受けたとして、相次いで懲戒処分にしており、「いさめる立場の人が長年、同じようなことを続けていたとは」とあきれる声も漏れた。

 同大の顧問弁護士によると、吉田学長と滝川市立病院との「医療情報アドバイザー」の契約は、大学に兼業の届け出が提出されており「兼業規定には違反しない」という。ただ、滝川市立病院によると、月40万円、14年間で計約7千万円という多額の報酬に対し、吉田学長が同病院を訪問したのは3回のみ。同病院の関係者が吉田学長を訪問するのも年1回程度だった。

市立病院の松橋浩伸院長は29日旭川医大から医師の派遣を受けており、00年4月から12年9月までは4人、12年10月から20年3月までは3人、昨年度からは6人が働く。病院側は「契約の有無で派遣数が増減したことはない」としている。旭川医大の顧問弁護士は取材に「契約は法律上問題ない。兼業届を大学に提出しており、学内の規定にも抵触しない」と答えた。

 文科省によると、国立大学長が外部と顧問契約を結ぶことに法的な問題はないといい、「大学と病院はそれぞれ国民に疑念を持たれないよう説明してほしい」(国立大学法人支援課)としている。(綱島康之、小池啓人)


② 病院長解任問題早期対応を求める 鈴木知事

 鈴木直道知事は29日の記者会見で、新型コロナウイルス対応に端を発して混乱する旭川医科大に対し、早期の正常化を求めた。

 同大が25日付で解任した古川博之・同大病院長について、知事は「旭川市内での大規模の集団感染発生時に、対策の中心になって懸命に対応いただいた」と評価。突然の解任に「地域の関係者に動揺がある」との認識を示した。

同大は解任の理由について、集団感染が確認された市内の病院を中傷する吉田晃敏学長の発言を録音し外部に漏らしたなどとしているが、古川氏はこれを否定している。(高橋澄恵)


③ 教員2人、旭医大提訴へ 「上司、同僚からパワハラ
01/30 05:00
 【旭川旭川医科大学(吉田晃敏学長)の男性教員2人が、上司や同僚から執拗(しつよう)なパワーハラスメントパワハラ)を受けて精神疾患となり、休職に追い込まれたとして、同大を相手取り、計660万円の損害賠償を求め、近く旭川地裁に提訴することが29日、分かった。

 訴状によると、原告のうち1人は2017年4月から同大教育研究推進センター准教授、もう1人は19年6月から同助教として勤務していた。2人は18年9月から20年5月にかけて、上司ら3人から、「辞めてもらってもいい」などの脅迫的な非難や理不尽な叱責(しっせき)、一斉メールによる誹謗(ひぼう)中傷を受け、病気休暇を余儀なくされたと主張。20年8月の復職以降も不要な業務を強要され、精神的苦痛を増幅させたとしている。

 また、両原告は同大のハラスメント防止対策委員会にパワハラ被害を訴え、パワハラの証拠として録音データなども提示したが、同委は外部委員がおらず、上司ら3人の言い分をそのまま受け入れて「ハラスメントに該当しない」と判断したとしている。

 原告の1人は同大がパワハラを認めなかったことについて「セカンドハラスメント(二次的な嫌がらせ、いじめ)だ」と訴えている。原告代理人の弁護士も大学側には原告の心身の健康を守る使用者責任があるのに、パワハラを防止せず、事実上助長したと主張し、「防止対策委員会が機能していれば、2人が精神的に追い込まれることはなかった」と指摘した。同大は「コメントは差し控える」(総務課)としている。(前田健太

(2021・1・30 北海新聞と北海道新聞デジタル版より引用しました)



※※※ 与謝不遜のコメント

 

吉田晃敏学長が古川博之病院長に、「コロナ患者を(旭川医科大学病院で)受け入れるというなら、お前が辞めろ」と言ったという報道が小生がコメントした第1報に掲載されていますので参照お願いいたします。
 この記事の関連記事は、1月1日の「コロナ危機の中で」の「324」番に掲載されています。

『[324](投稿)患者の受け入れ拒否する病院』

下記のアドレスからクリックすると「324」の記事がご覧いただけると思います。

[324](投稿)患者の受け入れ拒否する病院 - ◼新型コロナ危機のなかで (hatenablog.com)


[324](投稿)患者の受け入れ拒否する病院 - 新型コロナ危機のなかで
旭川旭川医科大学病院が11月上旬から中旬にかけ、新型コロナウイルスクラスター(感染者集団)が発生した慶友会吉田病院(旭川)の感染者の受け入れを緊急に検討した際、同大の吉田晃敏学長が拒否し、受け入れを取りやめていたことが古川博之病院長への取材で29日、分かった。
new-corona-kiki.hatenablog.com


この記事から再度引用いたします。



「古川病院長によると、協議後、学長に軽症者受け入れを電話で報告したところ、学長は「許可しない。職員を危険にさらしたくない」と拒否。病院長は5日後の同13日、学長と面談し、あらためて受け入れを求めたが、学長が「受け入れるならおまえが辞めろ」と話したため、受け入れを断念したという。」

 医療に携わり、医療人として病に悩む多くの患者さんや多くの疲弊している多くの医療関係者に支援をするのは、「義務」でもあり、「当たり前のこと」ではないでしょうか?

 今になって、「秘密を洩らした」として解任する方がどうかしています。逆切れです。解任されるべきは「学長たる吉田晃敏氏」だと思います。

 しかも、副業として他病院と「顧問契約」を結び、月に40万円を収奪(しゅうだつ)していたというのは、内規には反しないとはいえ、「医療人としての道徳心」に欠けると思いませんか?

 コロナに感染した「軽症患者」さんを受け入れる余地は「大学病院」にはないというのでしょうか?多くの大学病院では、多数のコロナ患者のさんを受け入れているという報道があります。
大学病院は、教育病院でもあり、軽症から重症まで診察と治療をして、経験を積んだ医師を多数育成することも重要な役割だと思います。
防護服の着方や脱ぎ方、ゾーニングの仕方(レッドゾーン<ウイルスがいる危険地区>とグリーンゾーン<ウイルスがいないように消毒をきっちりした安全区域>)も習わなければ、感染対策の指揮をとれる医師、感染対策が取れる医師の育成ができる医師の育成などができないままの医師を世の中に送り出すのでしょうか?(医師を看護師に読み替えてください。感染対策ができる看護師の育成も大学病院などの役目ではなのでしょうか?)

 まだまだ多くの医療従事者を含むエッセンシャルワーカーや、市中の皆様は今後も新型コロナと対峙(退治)しなくてはならないと思います。ワクチンは準備はされ始めていますが、ワクチンの投与が始まるのはまだ先のことです。私たちは、今できる感染対策をそれぞれがすることが大事だと思います。

 小生にできることは「自粛や人との距離を取ることなど」くらいですが、命あらば多くの罹患者が延命されることを祈念しております。



参考文献:

①新型コロナの科学  中公新書  黒木登志夫 著

新型コロナウイルスの真実 (ベスト新書)  岩田健太郎 著