[378](投稿)菅首相、他党に向けた「正論」を自党には向けず、「記憶にありません」

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政治とカネ 首相の矛盾 議員起訴、旧民主には辞職要求 河井夫妻買収、資金再調査せず
01/27 05:00
政治とカネ 首相の矛盾 議員起訴、旧民主には辞職要求 河井夫妻買収、資金再調査せず
 26日の衆院予算委員会では、菅義偉首相の「政治とカネ」の問題などに対する過去の言動と、現在の姿勢の矛盾があらわになった。首相は、野党時代に政治資金規正法違反罪で起訴された旧民主党議員の辞職を求めたことを指摘されると「記憶にない」と答弁。参院広島選挙区を巡る買収事件では、首相は昨年の総裁選で示唆した自民党本部が陣営に提供した資金の使途などの再調査について、積極姿勢を見せなかった。

 首相は26日、収賄罪で在宅起訴された元農水相吉川貴盛被告らについて「極めて残念なこと」とだけ語った。公職選挙法違反で有罪判決を受けた河井案里参院議員の辞職要求についても、「政治家の出処進退は自ら判断すべきだ」と従来通りの見解にとどめた。

 ところが首相は、2010年2月の衆院予算委で、民主党小沢一郎衆院議員の資金管理団体の土地購入を巡って起訴された石川知裕衆院議員について「国民の信頼と負託に背き、国会の名誉をおとしめた」と辞職を要求。当時の鳩山由紀夫首相に対し「極めて異常な事態だ。小沢氏は説明責任を果たしておらず、首相の対応も適切ではない。普通の政党ではあり得ない」と追及していた。

 立憲民主党本多平直氏から「この時のあなたは、どこに行ったのか」と追及された首相は、「記憶にありません」「十数年前のこと。即座に思い浮かべられない」とはぐらかした。

 本多氏は、自民党本部が河井氏の陣営に送った1億5千万円に関して、首相が昨年9月の総裁選中の記者会見で経緯や使途について「首相になったら責任を持って対応したい」と発言したことを挙げ、再調査を要求。しかし首相は「党勢拡大のための費用だったと報告を受けている」と説明し、検察に押収された資料が返却されれば監査を実施すると述べるにとどめた。

 2020年度補正予算案を巡っても指摘された。立憲の奥野総一郎氏は、首相が新型コロナウイルスの感染防止策を最優先するとしながら、補正予算案に観光支援事業「Go To トラベル」の延長費用約1兆円を盛り込んだことを問題視。「国民に『移動していい』と間違ったメッセージにならないか」と、予算を撤回し、医療機関支援などに振り向けるよう訴えたが、首相は「予備費も十分確保している」と応じなかった。

 立憲の辻元清美氏は「コロナ禍にこそ政治の信頼が重要だ」と首相の姿勢を批判。21年度予算案の審議で追及を続ける姿勢を示した。(吉田隆久、鈴木誠

(2021・1・27 北海道新聞デジタル版より引用しました。)


※※※ 真田幸村のコメント

 ガースー首相は、他党の「弱み」を突くことには「熱心」でスガ、自民党の党員が汚点には、「収賄罪で在宅起訴された元農水相吉川貴盛被告らについて『極めて残念なこと』とだけ語った」り、「公職選挙法違反で有罪判決を受けた河井案里参院議員の辞職要求についても、『政治家の出処進退は自ら判断すべきだ』と従来通りの見解にとどめた」だけで済ましてしまいます。

 かつて「2010年2月の衆院予算委で、民主党小沢一郎衆院議員の資金管理団体の土地購入を巡って起訴された石川知裕衆院議員について『国民の信頼と負託に背き、国会の名誉をおとしめた』と辞職を要求。当時の鳩山由紀夫首相に対し『極めて異常な事態だ。小沢氏は説明責任を果たしておらず、首相の対応も適切ではない。普通の政党ではあり得ない』と追及していた」ことは、「『記憶にありません』『十数年前のこと。即座に思い浮かべられない』」と逃げるだけです。

 首相の言行不一致は、小見出しにある通り「議員起訴、旧民主には辞職要求 河井夫妻買収、資金再調査せず」で、自分を含む自民党の不利になることは一切無視するのが「首相の役目」と思っているかのようです。

 ガースー首相が、昨年出版本も、民主党を口撃していた部分で、自民党に都合の悪い部分は改作しなおして上梓(じょうし)しています。そのことを報道等で指摘されても、「知らぬ顔」で通しています。これが『政治家の覚悟』や『したたか総理大臣』というガースーの本の題名にある本性であり、本質なのでしょうね。どこに「覚悟」が見られますか?どこが「したたか」ですか?

 国会答弁を見聞きしてもどこにも「覚悟」も「したたか」さも見られませんね。言い間違えと専門家にしゃべってもらうだけですし、答弁も短いと多くの人から批判されています。支持率が落ちる一方なのも仕方ないですね。

 多くの政治評論家の書く物は、「次の総理はだれか」という詮索です。これも仕方ないですね。首相の器ではないということが、だれの目にも「鮮やかに」映(うつ)りますから。

 「GO To」事業はまだ続けるつもりのガースーに対して、読者の皆様はどのように思われますでしょうか?感染拡大をもっと広げたいのでしょうか(怒)