[400](投稿)課題山積......

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窓ごしに吹きすさぶ雪を見ると、ふと思い浮かぶ情景がある。
人情噺(にんじょうばなし)「鰍沢(かじかざわ)」。
身延山を詣でた旅人が見意に迷い、民家に止めてもらうが、持ち金を狙われて卵酒に毒を盛られ、命からがら逃げだす。▼参詣で受けた「毒消しの護符」を雪とともに飲み込むと、体のしびれが収まる。神仏加護の紙片に薬効はあるまい。だが、題目を唱え続け、祖師の利益(りやく)により助かるとの筋書きだ。▼まじめな分析がある。しびれ薬の成分はトリカブトと想定され、卵黄のレシチンにくるまれてゆっくり効くはずだが、疲労が激しい旅人には効き目が早く、逃げ出すころには覚め始めていた。大声で題目を唱えれば代謝も早くなり、毒は抜ける。
(古橋昭子・山崎昶<あきら>共著「化学屋さんが落語を聞けば」)
▼新型コロナが猛威を振るうこの冬、毒=ウイルスを制する護符でもあればと願わずにはいられない。頼りたくなるのは各国が競って開発し、接種を始めているワクチンだ。ロシアの「スプートニクV」は92%の有効性を確認されたとか▼日本でもワクチン接種は感染対策の切り札と位置づけられるものの、議論は配分方法に集中し、薬の効能に関する情報はごく少ない。
きちんと説明できる「化学屋さん」はどこかにいないものか▼外出自粛で巣ごもりのいま、ことさら春が待ち遠しい。<いくたびも雪の深さを尋ねけり>(正岡子規)。外の世界が気になる。
北海道新聞「卓上四季」2021・2・8より引用)

※※※ 松尾馬生のコメント

 目下、日本ではワクチンの接種会場の設定や医師等の確保も難航していると報道されています。

知人の医師にワクチンのことを聞いてみました。
ロシアの「スプートニクV」の情報は少ないようです。
3段階の治験を経なければならないところを、2段階で終わらせて、ワクチン接種をしているのではないかと言われていましたが、現在はどうなっているのでしょうか?
ファイザーアストラゼネカ社のワクチンの情報は徐々に入ってきています。
アナフラキシーショック(急性のアレルギー反応の1種)も、想像していたほど多く発生していないようです。発生しても、接種場所で20分から30分待機して、血圧の急激な降下、むくみなどが出なければ良いと言われています。出現しても、アドレナリンという薬剤で血圧は上昇し、むくみなども改善します。
「化学屋さん」でなくとも、ワクチンの報道は多く出ているこの頃だとおもいますが、「ワクチンの専門家」や「医師会」が、他国の接種の場所や医療従事者の確保を見本にして仕組みが立てられることでしょう。
効果の持続期間がこれからもっと知りたいところです。2回接種するとどのくらいの期間効果が持続するのでしょうか?インフルエンザと同じく、毎年秋に接種することになるのでしょうね。われわれ、庶民は今のところ見ているしかありませんね~~
それにしても、菅内閣の支持率の低下は目を覆いたくなるほどになってきています。
新型コロナ下での失業、倒産、ワクチン問題、森会長の顰蹙(ひんしゅく)を買う発言、
菅首相の息子の就職先の会社が菅の息子を使って官僚接待をした問題…課題は山積しています。
先行き不透明・真っ暗です!!
読者の皆様はどのようにお感じになっておられますか!?