[406](投稿)地震報道で原発にふれないマスコミ

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たまたま、東日本大震災が生じた2011年3月11日の時期に、10年たって大地震が起こりました。この地震福島第一原発にも影響を与えましたが、大きくは報道されませんでした。
日本の福島第一原発、宮城の女川原発稼働再開などの問題点を、NHK等のTV報道や各新聞報道は避けました。

 福島原発問題では、福島の原発廃炉問題の中で、汚染水をどうするかでまだもめています。
中でも今回は、3号機の燃料棒のタンクからの水漏れがありましたが、報道では「少量の水が流れ出たくらいで、事故は起こっていません」と「お茶を濁しました」。
 しかし、ずっとこの3号機の燃料棒の保管問題は、いつ水槽が壊れ崩れ落ちても不思議ではありません。水槽の水が流れ出ると、水槽に入れられていた燃料棒がむき出しになり、多くの燃料棒が発熱し高温になり「溶融」して、究極的には「メルトダウン」が発生します。
 懸念されていた「メルトダウン」は今回はどうにか回避されましたが、今後、どうなるかは分かりません。
 瓦礫や鉄柱の重なり、支柱などのねじれ具合で、事故前から保管されたいた、たくさんの燃料棒を取り出すことにずっと難渋しているのが長い期間続いています。
 もう少し地震が大きければ、新しい「メルトダウン」は避けられなかったかもしれません。

 女川原発地区は町議会で稼働賛成派が多数を占めています。女川原発の避難道の整備は遅れているというのが改善されたという話は耳にしません。それでも原発再開して、お金が町に入ってくるのを町の一部の人たち(町議会議員)は、「原発事故が発生するかもしれないという危険」より「原発稼働でお金が町に入ること」を選んでしまっています。

 これらの報道が、今回の大地震でなされないのは、まことに「不自然」です。
政府は地震による原発事故の再来を発信する報道に対して抑制策を取っているのではないかと推定せざるを得ません。
また、なぜ報道を抑制するかと考えれば、オリンピック開催に福島第一原発事故の再来を、世界のアスリートや観客に連想されて、オリンピックが不成功になる可能性を極力抑えた方からではないかと思います。
 そうでなくとも、「女性蔑視」問題で揺れる森氏の発言で、未だに森氏の後任が決まっていません。国会ではガースーの息子の官僚接待問題でガースーも「困窮」しています。
 政府はコロナを少し「抑え込んだと思い」、「ワクチンも入手した」から安心だと思いたいようです。「Go To トラベル」と、徹底した飲食の抑え込みが一時少し効果を示し始めたと思いたいようですが、根本的な「医療の逼迫」は改善していないので、「喜びもつかの間」というところではないでしょうか?
 「任意であるワクチン接種」に対して「世論」は、まだまだ、「慎重」で、「良く見極めてから」というふうになっています。政府の「不透明な説明が災い」していると思います。

 読者の皆様はどう思われますでしょうか!?

                      石川木鐸(ぼくたく)