[424](投稿)コロナワクチンを開発した二人

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ウイルスの弱点 (卓上四季)

21/02 /25 05:00 
先月米タイム誌の表紙を2人の研究者が飾った。ドイツのシャヒン教授とテュアチ博士の夫妻。ファイザー=ビオンテック製コロナワクチンの開発者である▼シャヒン氏はケルンの自動車工場で働いたトルコ系移民の子供でテュアチ氏の父親はイスタンブール出身。夫妻がバイオ企業を創業し、世界初のワクチンを開発するまでの道程は決して平たんではなかったろう▼激しい移民排斥運動も起きたドイツだが、その受け入れ制度は日本と異なる。一定年数の居住や納税があれば居住権が付与され、国籍取得の環境も整備されている。授業料はドイツ人と同様無料だ▼翻って日本はどうか。自動的に在留資格が与えられる事はなく、教育環境も日本人と同等とは言いがたい。あるのは根強い差別意識である▼政府は外国人の在留管理を厳格化する入管法改正案を閣議決定した。退去命令に従わぬ者への罰則や難民申請の回数に制限を設ける。家族が日本にいる人などの事情を考慮しているとは思えず、共生社会の理念にも逆行すると言わざるを得ない▼メルケル首相は2人の移民の子を「ドイツの誇り」とたたえた。ワクチンを開発したビオンテック社では約60カ国から集まった社員が働く。シャヒン氏は「不可能なミッションを可能にしたのは素晴らしいスタッフのおかげ」という。そういえば、ウイルスによる絶滅を防ぐのも種の多様性であった。(北海道新聞デジタル版より引用)



■■■ 真田幸村のコメント

いよいよワクチンの接種が始まろうとしています。優先順位は新型コロナウイルスに接する仕事をされている医師や看護師、介護士さんたちが優先されるようです。その後、ご高齢者などをはじめとして、ワクチンの数量が多くなれば多くの方に行き渡る計画のようです。残念ながら、数量の獲得が不十分で、接種する期間が長引くようです。

ファイザーのワクチンは、ドイツのシャヒン教授とテュアチ博士の夫妻が開発され、ジャヒン教授はトルコ系移民の子供でテュアチ氏の父親はイスタンブール出身だそうです。


ここでの問題は、「激しい移民排斥運動も起きたドイツだが、その受け入れ制度は日本と異なる」点だと指摘しています。ドイツでは、一定年数の居住や納税があれば居住権が付与され、国籍取得の環境も整備されていて、授業料はドイツ人と同様無料だそうです。

日本はどうかといえば、「自動的に在留資格が与えられる事はなく、教育環境も日本人と同等とは言いがたい。あるのは根強い差別意識」があり、そのうえさらに外国人の管理を厳しく法改正がなされたと筆者は指摘しています。

人種や国籍などの違いを超えて「共生」していくその先に、人種の多様性によってウイルスによる絶滅を免れる可能性がこれまでもあったし、これからもあるだろうと予測し、共存・共栄することを筆者は願っています。

読者の皆様はどのようにお考えになりますでしょうか!?