[425](投稿)福島第一原発3号機の地震計故障放置

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東京電力、3号機「地震計」故障放置 昨年把握、修理対応せず
(2021年02月23日 09時55分 福島民友ニュースより引用)  

 東京電力が、福島第1原発3号機の原子炉建屋内に昨年設置した2基の地震計が故障していたにもかかわらず、修理などの対応を取らずに放置していたことが22日、分かった。このため本県沖を震源とし最大震度6強を観測した13日深夜の地震の揺れのデータを記録できておらず、公表もしていなかった。原発事故から3月で丸10年となる中、依然として危機管理と情報公開の両面で東電の対応に不備がある実態が浮き彫りになった。

 原子力規制委員会が22日に開いた特定原子力施設監視・評価検討会の会合で、東電が規制庁からの質問に答える形で明らかにした。

 規制委は、炉心溶融や水素爆発を起こした第1原発1~4号機のうち、劣化が進む3、4号機原子炉建屋への地震の影響を確認する重要性を指摘。これを受け、東電は昨年3月の同会合で地震計を設置する方針を報告し、3号機原子炉建屋の5階「オペレーティングフロア」と1階の計2カ所に地震計を取り付け、4月から運用を開始した。しかし、1階の1基は昨年7月の大雨で水没、10月には5階の1基の計測データにノイズが入る故障が起きた。東電は故障を把握していたが、「ノイズ発生の原因分析に時間がかかった」として放置していたという。

※※※ 石川木鐸(ぼくたく)のコメント 

 この記事を見てとても驚きました。2011年3月11日に東日本大震災が発生し、巨大地震津波と東電の福島第一原発事故という大災害が生じました。

 この災害で関連死を含めて全国で約1万9600人の命が失われ、2528人の行方が分からないと言われています。また、多くの人の生活や家や仕事などが奪われました。それから10年を迎えるというときに、またもやかなり大きな地震が生じ、福島第一原発の2基の原発から水漏れが生じました。

 これだけでも原発災害のメルトダウンの再燃を懸念しましたが、「福島第1原発3号機の原子炉建屋内に昨年設置した2基の地震計が故障していたにもかかわらず、修理などの対応を取らずに放置していたこと」に「驚愕」したのです。
 
地震計が稼働していれば、2基の原発が故障を起こしたときに、地震がどのくらいの影響を与えたのかが分かり、現在稼働停止している原発の管理を強化することに役立つにもかかわらず、これでは、全く地震計は寄与できない事態になりました。そのようなことにも思いが及んでいない杜撰(ずさん)さに、怒りさえ覚えました。

 これでは、「国や東電は、原発の解体中の安全性をまるで考えていないのではないか?」と思います。このような姿勢で、これから他の地域の原発の再稼働を認めることをしてはならないと考えます。

 さらに、安全性を無視して、炭酸ガス排出量削減を原発稼働を計算に入れて入れて考えている菅政権には、「ダメ」というしかないと思います。

 読者の皆様はこの事態をどのように思われますでしょうか!?