[433](投稿)議事録非開示は妥当━寿都町

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寿都町核ごみ議事録非開示は「妥当」 町情報公開審査会
(02/22 19:41 北海道新聞デジタル版より引用しました) 

寿都】後志管内寿都町議会(定数9)が全員協議会の議事録を非開示とした決定に対し、同町の住民団体「子どもたちに核のゴミのない寿都を!町民の会」が決定の取り消しを求めた審査請求について、審査していた町の情報公開審査会は22日、町議会の決定を「妥当」と判断した。
 全員協議会を巡っては昨年8月、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分地選定に向けた文献調査の応募について、片岡春雄町長が「町民に伺うと面倒」などと発言。調査に反対する同会は昨年、議事録のほか非開示の根拠となる「取り決め」の文書なども含めて町議会に開示を請求したが、町議会は非開示としたため、同会が今年1月6日、小西正尚議長に対し決定の取り消しを求める審査請求をした。

 請求は町情報公開条例に基づき、片岡町長から諮問された町情報公開審査会が審査。22日の会合では町長に委嘱された委員5人のうち、会長を除く4人で多数決を行った結果、「妥当」とした。審査会は近く、片岡町長に答申する。

 審査会の判断について、同会の槌谷(つちや)和幸さん(72)は「町の重要な問題が公開されない場で決まってしまうのはおかしい。訴訟も視野に対応を考えたい」と話している。



■■■ 骨川筋衛門のコメント

 寿都町の核のごみ問題は、秘密主義で、何が何でも反対派を排除し、文献調査費を獲得する構えです。

 片岡町長や商工会のお偉方は、「何としてでもより多くお金を国から毟(むし)り取りたい」というのが先行しています。そのためには、なりふり構わずという態度がずっと出ています。片岡春雄町長は、あからさまに「町民に伺うと面倒」と発言しています。

 議事録を公開すると反対派が大勢になり、文献調査などでカネが国から入らなくなるのを恐れているのでしょうね。

 反対派に対する対応の仕方は、どうすればよいか国から綿密に教えられていると思います。

 町の「審査会」の委員はすべて町長に委嘱されたお偉方や「友人」ばかりでしょうね。寿都町の町民の方には人間関係がすぐに分かることです。

 おカネに執着しやすい片岡町長(今はやりの政府高級官僚も接待に引きずり込まれやすいわけですから、接待もNUMOの官僚などから受けた可能性があります)は、何としてでも文献調査から引き下がらず、次の町長選挙にも出馬して、再選を狙って「町を原発の廃棄物・核のごみの文献調査でもらえる金で『豊かにしたい』」とでも言って回るのでしょうね。

 しかし、今の政権は、新型コロナ対策に追われる中でも、菅首相の息子が務める「東北新社」の接待問題で、総務省幹部11人を処分しなければならず、そのうち幹部7人は減給処分になるようですが(山田真貴子内閣広報官は給与1か月分を「自主返納」する微罪です)、それだけでも多忙を極めています。コロナ対策でも、ワクチン接種を1回にしてはどうかと自民党側から菅首相は言われています。

 これでは、寿都までは手が回りません。新しい問題が起これば、経産省官僚か、あるいはNUMOの職員が電話で詳しく対応し、策を耳打ちすることになると思います。経産省にとっても「厄介極まりない核のごみ捨て場」の確保は、最重要事項です。

 青森県むつ市の市長は、むつ市は「(核の)ごみ捨て場」ではないと昨年言いました。でも、一度引き受けると次々と注文が舞い込んでくること間違いなしの「貴重な核のごみ捨て場」の確保を政府・経済産業相・NUMOは、放棄するはずはないのです。

 審査会の判断について、同会の槌谷(つちや)和幸さん(72)は「町の重要な問題が公開されない場で決まってしまうのはおかしい。訴訟も視野に対応を考えたい」と主張しています。この意見は正当な意見です。

 危険極まりない高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の処分場にされてはいけないと思う意見も、文献調査だけではなく、さらに核のごみ捨て場にしても良いという意見も誰が見ても分かるように公開すべきです。

 非公開で進行させる「文献調査」という名の「核のごみ=高レベル放射性廃棄物」の廃棄場所になってからでは遅すぎます。止めるなら今です!! 

 寿都町の皆様、全国の皆様、「核のごみ捨て場にされることに反対」の声を上げて行きましょう!!