[443](投稿)寿都町長、数年後「核ゴミ精密調査」前に住民投票

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核ごみ精密調査前に住民投票 
寿都町条例案提出、3日審議
03/02 19:57 更新 (北海道新聞デジタル版)

 【寿都原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた第1段階の文献調査(約2年)が進む後志管内寿都町の定例町議会(定数9)が2日開会し、町は、第3段階の精密調査(約14年)に進む際、その是非を問う住民投票を行う条例案を提出した。町議会は特定放射性廃棄物最終処分事業調査特別委員会を設置し、条例案を付託。3日から審議を行う。
 片岡春雄町長は提案理由で「町民の声をしっかりと聞き、意思を尊重するため住民投票を行うべきだと判断した」と説明した。特別委は全町議9人で構成する。
 片岡町長は2021年度の町政執行方針で文献調査に触れ、「(原子力発電環境整備機構との)対話の場を通じ、地層処分事業の内容や文献調査の進捗(しんちょく)状況、まちの将来ビジョンなどについて意見交換をしてもらうとともに、若い世代の意見を聴く場を設ける」などと述べた。また、町は文献調査実施に伴う交付金10億円を全国で初めて計上した21年度一般会計予算案も提案した。会期は15日まで。(前野貴大)

※※※ 骨川筋衛門のコメント                              

寿都(すっつ)町の「文献調査」は約2年を要するので、片岡町長は自分が必ず次期町長選で出馬し、町長に当選することを前提に「調査」の話をしています。この中には文献調査の次の、70億円程度入ると言われる「概要調査」という約4年程度の調査(地面を掘っていくボーリングなどをして地層を調査する等)のことは入っていません。この「概要調査」の話を飛び越して、3段階目の「精密調査」の手前で、住民投票をするということを言い出しています。▼町長は1949年生まれ(『ウィキペディア』で調べました)で、現在71歳か72歳です。今年の秋に町長選挙にまたもや出馬すると言っています。文献調査が約2年で、概要調査が約4年ですから、あと2回は町長選挙に出るつもりです。今年、「めでたくも」町長になったとして75歳あたりまでは町長をやり、命あらば、さらに4年町長をやりおよそ79歳になります。高齢者の町長が悪いとは言いませんが、高レベル放射性廃棄物(核のごみ)を地層に埋めるとどうなるのかは未知数です。まだ未知数の危険なことをやって、やった本人が死んだ後で大事故が生じたときに誰が責任を負うのでしょうか?町議会ですか?その時の町長ですか?国ですか?▼フィンランドに「オンカロ」という「洞窟」が彫られていますが、岩盤は30億年経ていると言われていますが、核のごみを埋めて守れるという確たる「根拠」は、無いと思います。まして、地震津波、台風列島、地球の中心の溶鉱炉の上に「りんごの薄皮」くらいもない「地盤・地層」の上に、現存する私たちはまだわずか15万年~20万年足らずしか住んでいません。
そのなかで、ひどい経験をした3・11の東北の大震災・大津波からまだ10年しか経ていません。つい、この間も福島沖で大きな地震が起こり、福島第1原発2基の水位が下がったという報告が出ました。▼泊(とまり)原発も見切り発車したいと北電は言いますが、その燃料にウランよりも危険なMOX燃料を使うというのです。原発が残すものは核のごみだけで、負の遺産しか残しません。その「原発のウンコ 埋めても…手に負えぬ」(池澤夏樹)(北海道新聞2021・3・2にエッセイが掲載されています)という文章が載っています。原発の核のごみ=原発のウンコは手に負えないという主張です。

▼安倍政権は最長政権と言われましたが、「悪徳政権・もりそば、かけそば、桜を見る会」などで悪い噂の絶えない政権・腐敗・堕落政権でした。それを引き継ぎ、現菅政権も出だしから「春の会」をはじめとして、今や官僚たちが「忖度(そんたく)」することを引き継いだ「腐敗菅政権」ということが明らかになっています。                                               そのような小さな長期腐敗政権を寿都町の片岡春雄氏は作ろうとしているように思えます。

 ▼鈴木知事は第3段階の精密調査段階に入るときは止めると言いますが、鈴木知事は自民党の応援を受けられるかどうかは怪しいので、阻止は無理である可能性が高いと思います。

読者の皆様は「原発のウンコ」を埋葬する寿都町の町長の「野望」をどのようにおもわれますでしょうか!?  

追記:フィンランドオンカロフィンランドは核のごみを埋めていますが、これに警鐘を鳴らしているブログを紹介いたします。

「はつログ」というブログで、アドレス:放射性廃棄物貯蔵所「オンカロ」とは?人類が挑む10万年プロジェクトの実態 (hatsubano.com)