[449](投稿)寿都町議会議長、住民投票案を修正

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町内の分断懸念し議長が修正 寿都の核のごみ住民投票条例案
(03/04 10:09 更新 北海道新聞デジタル版より引用)
町内の分断懸念し議長が修正 寿都の核のごみ住民投票条例案
 【寿都原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡り、後志管内寿都町議会は3日の特別委員会で、第3段階の精密調査前に加え、第2段階の概要調査前にも住民投票を行う内容に条例案を修正して可決した。町内で賛否両派の分断が深まる中、町民の意思確認の機会を早急に設ける必要があるとの判断が働いたためだが、町議のリコール(解職請求)の動きや、片岡春雄町長が6選出馬に意欲を示す今秋の町長選への影響を抑える思惑も透ける。町民間の融和につながるかは見通せない。

 寿都町内では昨年11月に始まった文献調査の是非を巡り、反対派の住民団体が賛成派の町議5人のリコールを目指す動きが拡大。特に修正案を提案した小西正尚議長には昨年、文献調査の是非を問う住民投票条例案と「核抜き条例」案をいずれも議長裁決で否決したことへの批判に加え、「文献調査しかやらない」と周囲に説明してきたこととの整合性を問う声も広がっていた。

 町民間の対立が長期化すれば、今秋の町長選が文献調査の是非を問う事実上の住民投票となり、調査応募を断行した片岡町長への逆風が強まる懸念も浮上。関係者によると、小西氏は数日前に片岡町長と接触し「早めに住民の意思を確認する必要がある。修正案を提出する」と伝えた。2日の町議会全員協議会で特別委設置で合意し、わずか1日で可決まで持ち込んだ。

 特別委で小西氏は「(概要調査が終わるまでの)6年間、町民に不安な思いを続けさせるのではなく文献調査後に一度民意を問う必要がある」と提案理由を述べた。採決では、文献調査に反対してきた町議1人が賛成に回り、修正案は8日の本会議でも賛成多数で可決される見通し。この町議は「文献調査には反対だが、もう始まった。第2段階の概要調査に進む前に住民投票をやることに反対する理由はない」と説明した。

 ただ調査反対派の町議や町民には、今回の条例案の修正は町内の反発を和らげたい一部町議と片岡町長の連携プレーとの見方がくすぶる。反対派の町民の1人は「町議のリコールを警戒したパフォーマンスにすぎない。町長と支持者の両方の顔を立てる形にしたつもりだろうが、何をやっているのかという思いだ」と突き放した。(川崎学、岩内江平)



※※※ 真田幸村のコメント

まさに、概要調査の前だけ、住民投票を行うとしていた寿都町の片岡町長派は、急転直下で「概要調査前」にも住民投票を行うと政策を変えました。

 もしも、寿都の多くの町民が「片岡町長リコール」を成功させ、せっかく手に入れられようとしている「核のごみの処分場」を「手に入れられない失態」を起こせば、経産省の面目丸つぶれになります。

 ですから、いかにも「片岡春雄の独裁政権で速攻決めた来期の予算に文献調査費の一部を組み入れたり、精密調査の前だけ住民投票を行うと表明したり」という、経産省の梶山経産大臣や官僚にとっては、「極めて危険な橋」を渡りたくないという思惑が透けて見えます。

 ですからわずか1日くらいの「超短期間」で片岡町長の「勇み足」を「転換」させ、「第二段階の概要調査」前にも「住民投票」をすることを持ち出し「修正条例案を可決」したのだと思います。

 しかし、これで寿都町民の皆様は安心してはなりません。「高レベル放射性廃棄物(核のごみ)」の怖さを知っている米国のスリーマイルの原子炉の停止やロシアの「チェルノブイリ原発」を「石棺を作って管理するしかない」という過酷な現実、足元の福島第1原発の長引いている、一歩も全していない「崩壊した原子炉」の「後始末」を目の当たりに見させられていることを勘案すれば、危険極まりない「核のごみ」の「管理」ができるという「幻想」は、撥ね退けなければなりません。

 単に「寿都町民の分断」が起きるだけではなく、「寿都町自体」がばらばらになり「破壊される恐れ」があると思います。

 町民の皆様、読者の皆様はどのようにお考えになられますでしょうか!?



 ▲▲▲ 町長の勇み足にてやる投票



 ▲▲▲ 投票でリコールされて獲物(えもの)なし



計算大塵(けいさんだいじん)
火事山焼桁(かじやまやけた) 作