[471](投稿)泊原発「活断層の可能性否定できない」

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泊原発活断層の可能性否定できない」 小野・北大名誉教授会見
03/17 19:43
 北海道電力泊原発(後志管内泊村)が新規制基準に適合しているかを判断する2月12日の審査会合で、原発敷地内の「F―1断層」は活断層ではないとする北電の主張を原子力規制委員会が事実上認めたことについて、小野有五・北大名誉教授は17日、道庁で改めて記者会見し「活断層の可能性を否定できない」と述べた。また、規制委に科学的審査を求める論文を岩波書店の月刊紙「科学」4月号に発表したことを明らかにした。

 同基準では、12万~13万年前より新しい時代に動いた断層を活断層とみなす。北電は、F―1断層と連動し海成層にできた小断層は、その上にある12万~13万年前より古い「上載地層」に変形を及ぼしていない―などの根拠を示し、活断層ではないと結論づけた。

 これに対し小野氏は「北電が言う海成層の上部と上載地層はいずれも同じ砂丘堆積物の層であり、そもそも地層区分を誤っている。活断層を否定する証拠とはならない」と指摘。泊1、2号機の重要施設の直下を走るF―4断層については「上載地層などの詳しい説明がない。規制委はきちんと安全審査すべきだ」と訴えた。(森川純)(2021・3・17 北海道新聞デジタル)



※※※ 石川木鐸のコメント:「北海道電力泊(とまり)原発(後志管内泊村)が新規制基準に適合しているかを判断する2月12日の審査会合で、原発敷地内の『F―1断層』は活断層ではないとする北電の主張を原子力規制委員会が事実上認めたことについて、小野有五・北大名誉教授は17日、道庁で改めて記者会見し『活断層の可能性を否定できない』」と述べました。

 北電の主張に対して、小野氏は「北電が言う海成層の上部と上載地層はいずれも同じ砂丘堆積物の層であり、そもそも地層区分を誤っている。活断層を否定する証拠とはならない」と指摘。泊1、2号機の重要施設の直下を走るF―4断層については「上載地層などの詳しい説明がない。規制委はきちんと安全審査すべきだ」と訴えました。

 減収を原発稼働で補おうとする北海道電力は、活断層ではないと主張していますが、小野氏は学問的に反論しています。

 地震が起きたりすると福島第1原発と同じ凄惨(せいさん)な事故が起きうる可能性があります。そんな福島級の原発事故を二度と起こしてはいけません。狭い国土のなかで農業や漁業をやっていくためにもコツコツ働くことができる安全な山林と土壌と水と海が必要だと思います。

 私は「自然保護原理主義者」ではありませんが、大雨、台風、洪水、地震津波に翻弄される国土に住む私たちは、「森は海の恋人」で書かれていますが、森林とそこで朽ちた枯葉などからキレート物質が出て、そこから流れる川がキレート物質で変化した鉄分などを海に運び入れて、海を豊かにしてくれ、貝などを成長させる作用や、台風や大雨で増加している土砂災害を減少させるなどの作用もあり、きわめて重要です。

 読者の皆様はどのようにお考えになりますでしょうか?