[473](寄稿)「現場知らない『コロナ専門家』への違和感の正体」

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ペンギンドクターより
(三回に分けて掲載します。編集部)

第一回
「現場知らない『コロナ専門家』への違和感の正体」
皆様
 暖かくなりました。もうすぐ4月です。いかがお暮しでしょうか。

 今日のMRICの意見はコロナから離れて、皆様ご存知の小林化工の薬剤不純物の問題関連の論考を転送します。小林化工事件は論外の事件ですが、天下の武田製薬の薬剤問題も重大な事例です。製品名リュープリンは閉経前の乳がん患者に私もよく使用していました。一時的でも使用できなくなることは、患者さんの治療の中断に直結する由々しき問題です。お読みいただければ幸いです。

(小林化工事件に関する和田医師の論考は次々回〔475〕に掲載します。)

 それはそれとして、転送する乳腺外科医和田医師の意見が掲載された「東洋経済オンライン」は、以前お話したように戦時中台湾・朝鮮などの植民地をすべて放棄して本来の日本領土だけで生きていくことを提唱していた「戦後総理大臣になった骨のある政治家石橋湛山」が主宰した経済雑誌です。今も興味深い経済関連の論文を載せています。コロナ関連のニュースや論考についても独自の取材が私の目を引きます。ひとつ見出しを紹介します。

●現場知らない「コロナ専門家」への違和感の正体

 200人超のコロナ患者治療した感染症医の疑問 2021年3月27日配信 

     東洋経済オンライン:岩澤倫彦より

 埼玉医科大学総合医療センターの岡秀昭教授の意見が載っています。内容はメディアに頻出する白鴎大学教育学部岡田晴恵教授、慈恵会医科大学大木隆生教授(血管外科医)に対する批判です。批判だけでなく埼玉医大の診療の実際も述べられていて長いものであり、ここに引用はしません。私自身はMSN(マイクロソフトネットワーク)で取りあげられていたものを読みました。興味のある方は、「東洋経済オンライン」で検索すればヒットするはずです。
 以前お話したように大木医師は血管外科医でありコロナは素人です。ただ慈恵医科大学外科全体のチェアマンである大木医師はそれなりに力があるのですが、やはりこの3月で慈恵医大病院の「対コロナ院長特別補佐」という職を解かれるようです。
 慈恵医科大学付属病院は「大木教授の発言は個人的見解であり本学の本意ではない」と表明していて、大木教授の発言「新型コロナは風邪のちょっと悪いやつ」「医療崩壊は一部の病院や限られた診療科のみ」などという発言が問題になったようです。コロナに関しては、未知のウイルスであった昨年半ばまでならともかく、いい加減なことを言っていた人びとはそれぞれ淘汰される時期に来ているように思います。

つづく