ＮＵＭＯ、「対話」公開のあり方検討 寿都と神恵内に拠点開設
21/03/27 05:00(北海道新聞デジタルより)
【寿都、神恵内】原子力発電環境整備機構（ＮＵＭＯ）は２６日、原発から出る高レベル放射性廃棄物（核のごみ）の最終処分場選定に向けた文献調査が進む後志管内寿都町と神恵内村に現地事務所「交流センター」を開設し、４月に開催する地域住民との「対話の場」の準備を本格化させた。
現地入りしたＮＵＭＯの伊藤真一理事は「議論の中身を公開できるようにしたい」と述べ、対話の場の情報公開のあり方を関係者と協議していく考えを示した。
寿都町の交流センターには職員７人、神恵内村には職員５人が常駐し、処分事業に関する情報提供や地域住民との意見交換などを行う。平日の午前１０時～午後５時は住民以外でも出入り可能で、職員が質問や意見を受け付ける。
ＮＵＭＯと両町村は、対話の場に参加する地域の代表各２０人程度を選定しており、４月中に初会合を開く方針。ただ寿都町の片岡春雄町長は自由な議論が妨げられるとして、非公開で行う意向を示しており、地域住民からは議論の透明性確保を求める声が出ていた。
伊藤理事は２６日、神恵内村の交流センター前で記者団に「参加者の意見を尊重しつつ、透明性を高めていきたい。できる範囲で公開したい」と説明。ただ公開のあり方については「参加者との相談があり、（今は）断定できない」と述べるにとどめた。高橋昌幸村長は「ＮＵＭＯと参加者で決めることだ」と述べた。
ＮＵＭＯの交流センター開設に対し、神恵内村の自営業男性は「最終処分事業について気軽に質問できる場所ができた」と歓迎した。一方、文献調査に反対している寿都町の主婦は「意見を言っても反映されるとは思えない。センターの開設で、次の調査に進むために住民を説得する動きが強まるのではないか」と懸念した。（前野貴大、岩内江平）
※※※ 石川木鐸（ぼくたく）のコメント：
原子力発電環境整備機構（ＮＵＭＯ）は、原発から出る高レベル放射性廃棄物（核のごみ）の最終処分場選定に向けた文献調査が進む後志管内寿都町と神恵内村に現地事務所「交流センター」を開設し、４月に開催する地域住民との「対話の場」の準備を本格化させる予定です。
ＮＵＭＯの伊藤真一理事は「議論の中身を公開できるようにしたい」と述べ、対話の場の情報公開のあり方を関係者と協議していく考えを示しましたが、一方では「参加者の意見を尊重しつつ、透明性を高めていきたい。できる範囲で公開したい」と説明しながらも、公開のあり方については「参加者との相談があり、（今は）断定できない」と述べ、「公開」と言っても「微妙な・肝心なことは町村の有力者とひそひそ話をする」つもりです。
寿都町の片岡町長もNUMOの理事と同じく、これまで通り「自由な議論が妨げられるとして、非公開で行う意向」を示しています。非公開の理由は「自由な議論が妨げられる」ということです。
これでは「交流センター」を作っても、闊達な意見を言う場にはならないでしょう。はじめから、そのつもりでNUMOの理事も片岡町長と話し合いをしてきていると推定できます。なんと腹黒い連中でしょう。このようなことでは、核のごみ＝高レベル放射性廃棄物の施設を作る前の準備段階の文献調査や概要調査の中身も怪しいものになりそうです。
かつて日本学術会議の提案では、核のごみを地中に埋めるよりも、地上で管理する方が目に見えるだけ、安全性は高まるという意見を出したことがありますが、それを時の政府は取り上げませんでした。おそらく、取り上げなかったのは福島第1原発事故前だったからでしょう。今も、そのこと自体忘れているかもしれません。いまだ、借地期間を延長までして幌延（ほろのべ）で地下深く穴を掘り続けているわけですから。
片岡町長のかたくなさ・秘密主義も、おカネ目当てで次の町長選挙にも出馬することを公言し、いろいろな役得をしようという魂胆が見えます。「肌感覚」で分かるという「異様な黄金虫のような」人物ですから、寿都（すっつ）の町民の主婦の方が「意見を言っても反映されるとは思えない。センターの開設で、次の調査に進むために住民を説得する動きが強まるのではないか」と半ば諦（あきら）めの声を発しておられます。
しかし、ここで諦（あきら）めないで、聞いたことを分かる限りメモを取り、声を録音し、映像を撮って公開して行ってはどうでしょうか？いろいろな知恵が各地から寄せられると思います。孤立無援と思わずに、核のごみ捨て場にならないようにするためにはどうしたら良いかを考えていきましょう！！第2の福島原発事故後の風景と話を見聞するだけでも、町を核のごみ捨て場にしてはならないと思う人は多数いらっしゃると思います。そのような方々と団結していく方法を考え、片岡町長の再選を阻止する運動もやってみてはいかがでしょうか！！
◆◆◆ 核のごみ安全ならば都市に埋め裏の庭にて管理してみて
◆◆◆ 核のごみ20秒で瞬殺する放射線ほど怖いものなし
コバヤシイッチャッタ 作
