[483](投稿)寿都町長、核のゴミ処分場調査応募にむけ、18年春から動きはじめていた

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核のごみどこへ 
核ごみ文献調査応募 寿都町長18年春から検討 町民への説明と相違

寿都】後志管内寿都町の片岡春雄町長が2018年4月、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査への応募を町の産業団体幹部に打診していたことが関係者への取材で分かった。町長はこれまで町民に対し、18年9月の胆振東部地震を受け、町内の地盤調査に必要な財源を探す過程で核のごみの地層処分を目的とした調査の活用を思い立ったと説明していた。実際は地震前から応募を検討していたことが明らかとなり、整合性が問われるのは必至だ。
 複数の関係者によると、片岡町長は18年4月4日、町内の産業5団体の幹部との異業種懇談会で、文献調査を受け入れれば多額の交付金が得られると説明し、応募に前向きな姿勢を示した。懇談会には商工会、建設協会、観光物産協会、水産加工業協同組合、漁協の各代表が出席したが、1人が強く反対し、議論は打ち切りになったという。
 町は昨年8月に応募検討の動きが報道で表面化してから同10月に応募するまで、経済産業省担当者らを招いた住民説明会を9回開催。町長はこの場で文献調査への応募を検討し始めた経緯について「胆振東部地震を受け、文献調査に応募して町内の地盤が安全か調べたかった」と説明し、ボーリングを行う第2段階の概要調査にも進みたいとの意向を示していた。
 問題が表面化する前の昨年2月に非公開で開かれた町議会全員協議会でも同様の説明をしていた。
 異業種懇談会の出席者の1人は「町長は懇談会で、多額の交付金を得られる調査があると間違いなく話した。その後、それらしい理由を付けるために地震を持ち出したのだろうが、地震の被災者に失礼だ」と批判した。
 片岡町長は北海道新聞の取材に、懇談会で文献調査を話題にしたことについて「記憶にない。話をしたとしても雑談だったと思う」と説明する一方、文献調査の存在については「地震前に全く知らなかったわけではない。説明に問題があるとは考えていない」と答えた。
 町長は今秋の町長選に6選を目指して立候補する意向を表明している。(岩内江平)

核のごみの最終処分場選定に向けた調査 活断層などの活動記録の資料を調べる文献調査(約2年)、ボーリングで地質を調べる概要調査(約4年)、地下施設を作って試験を行う精密調査(約14年)の3段階ある。対象となった自治体には文献調査で最大20億円、概要調査で最大70億円が交付される。精密調査の交付金額は未定。(2021/04/04 北海道新聞デジタルより)

※※※骨川筋衛門のコメント:寿都(すっつ)町の片岡町長はこれまで町民に対し、「18年9月の胆振東部地震を受け、町内の地盤調査に必要な財源を探す過程で核のごみの地層処分を目的とした調査の活用を思い立った」と説明していたが、実際は地震前から「核のごみ」の最終処分場選定に向けた文献調査への応募を18年4月4日に町の関係団体幹部に打診していたことが関係者への取材で分かり、町長の説明の「整合性」が問われるのは必至だと記者は言っています。五つの関係団体(商工会、建設協会、観光物産協会、水産加工業協同組合、漁協)の代表の中で一人が反対したため、この時の審議は打ち切りとなりましたが、その後も水面下で経産省と打ち合わせを進めていて、昨年8月に文献調査応募を検討していることが表面化してから同10月に応募するまで、経産省担当者を招いた住民説明会を9回開催し、町長はこの場で文献調査への応募を検討し始めた経緯について、上記の「胆振東部地震」を出発点にしたと説明し、ボーリングを行う第2段階の概要調査にも進みたいとの意向を示していたのです。

 「異業種懇談会の出席者の1人は『町長は懇談会で、多額の交付金を得られる調査があると間違いなく話した。その後、それらしい理由を付けるために地震を持ち出したのだろうが、地震の被災者に失礼だ』」と批判したことに対して、片岡町長は、「記憶にない。話をしたとしても雑談だったと思う」と説明する一方、文献調査の存在については「地震前に全く知らなかったわけではない。説明に問題があるとは考えていない」と答えていますが、これらは最近の政府官僚の、とりわけ総務省の官僚の答弁と同質の「悪意ある逃げと開き直りの答弁と同質」のもの、すなわち「記憶にない」を連発して、逃げまくり、追い詰められれば居直る一手で今日まで来ています。

 このような裏表のある人物の「長期政権」に対して、「ダメなものはダメと」町民の皆様は反対して行く必要があると思います。

 もちろん町民の方々だけではなく、道民も全国の人民の方々も一丸となって反対して行きましょう!!

 一時、「核のごみ」の収入で、町は潤うように見えても、福島原発事故のような未曽有(みぞう)の思わぬ事故が起こるのがこの世の常です。10万年以上かかっても消えない放射性物質を子孫に残していいものでしょうか!?一時の栄華は儚(はかな)く、露と消えてしまいます。

 未だ10年経ても福島原発事故の産物の核のごみ=高レベル放射性廃棄物の生々しさはいささかも消えていません。消えたのは、昔から続いていた漁業や農村や町などであり、そこに住んでいた人や人と人とのつながりです。そして、飼っていた牛や、耕していた農地住み慣れた家などです。

 「都会に出ても見知らぬ人と話もできないのが寂しい」と、ほとんどの人がいなくなった福島の除染も不十分な村や町に一人戻ってきた人もいますが、残念ながらかつての隣人や知人はほとんど雲散霧消していました。寿都町をそのような町にしてもいいのでしょうか。

 核のごみ問題は寿都町だけも問題ではなく、北海道、さらには日本の原発の稼働を止めて廃炉にするかどうかが問われていると思います。そして、そこに残っている「核のごみ」をどのようにしていくのかが、全世界の人びとにも日本という国に住む私たち自身も問われていると思います。

 安全というならなぜ、東京や大阪など人口の多い地域に核のゴミを埋め立てないのでしょうか?答えは単純です。極めて危険だからです。原発そのものと同じく危険だからです。もう一度、福島原発事故のことを思い出してください。核のゴミから出る高レベル放射能は、新型コロナと同じく、人を選ばず多種多様な害を及ぼします。残念ながら、原発の核のごみに対する「ワクチン」、「放射性物質放射能」に対する特効薬などの解決策は未だ発見されていません。

 分かっていることは、例えば今は故障続きで工場は停止したままですが、六ケ所村でつくられる核のゴミを閉じ込めて保管する容器とその放射性物質が入っている「ガラス固化体」からでる放射能は近づくと20秒で近づいた人を「殺害」するほどの強力な殺傷能力を発揮するということです。

 しかも、放射能物質の放射能が消えるのはよく言われる10万年ではありません。放射性物質の種類は多くの種類があり、長いものは、放射能を失うまで100万年以上要するものもあります。

 また、いわゆる「常識」と異なり、低線量の放射性物質も、低線量になればなるほど人に癌を生み出すなどの害を及ぼすと言われています。これ以下だと「安全」という下限がないのです。(下記の参考文献をお読みください)。

 このような事を国や経産省やNUMOが明らかに伝えるわけはありません。秘匿(ひとく)していると思います。

 読者の皆様、寿都町神恵内村の皆様、寿都町神恵内村に核のゴミを持ち込まないようにしようではありませんか!!


参考文献:『隠される原子力 核の真実 原子力の専門家が原発に反対するわけ』

       小出裕章 著 創史社刊 


◆◆◆ 忘れたと言えと言われ忘れたとトラウマ残る残酷なこと 


◆◆◆ 記憶いい忘れられない官僚は忘れるすべを忘れてしまう


◆◆◆ 片岡は記憶にないと言っちゃったそれで良いのだそれでよいのよ


 嘘槻町長(うそつきちょうちょう) 
片棒担偽(かたぼうかつぎ)春雄 作