[491](寄稿)オリンピック・パラリンピック、医師のネットワークの6割が「無理」

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ペンギンドクターより

その1

皆様
 2日ほどの雨模様の後は2-3日の晴れ間と、春らしい陽気が続いています。私は週一日水曜日だけの仕事ですが、たまったいる読書の後の記録作成など結構忙しい毎日です。
 ワクチンですが、Jクリニックでは、医師だけが20日に接種します。従業員は未定です。昨日は83歳の女性が21日に接種だけれど、「打っていいだろうか?」と来院しました。私は「どうぞ、打ってもらってください。インフルエンザワクチンだっていろいろ副反応はあるのですから。注射跡が腫れる頻度は高いけれど、老人のアナフィラキシーはむしろ少ないようですから・・・・・」と、伝えました。
 転送する井上弁護士の意見については、後ほどコメントします。
 今日は私の短歌を並べます。 
2019年6月23日の歌です。6月21日(金)から6月24日(月)まで女房とJR東日本休日倶楽部のパック旅行、竜飛岬―大間崎―尻屋崎を廻る旅で、恐山に一度行ってみたいというので、応募したものです。23日(日)ホテルでの朝食の後、トイレで手帳に記した「ヘボ短歌」です。前日の22日の夕方小雨の中荒涼とした恐山訪問は印象的でした。

●下北の言葉はとんとわからぬがゆったりとした方言好まし
津軽弁南部弁との違い聞き隔絶したる土地土地を知る
●ガイドさんうたうご詠歌哀調を帯びた調べに下北にじむ
●貧しさの極まるところ下北の山勢は稲を実らせぬまま
●アワとヒエ日々の暮らしの貧しさが会津藩士の恨みはぐくむ
●貧ありて幼き命を奪いしも恐山にてよみがえる声
●道の辺にホオノキ育つ恐山大きな花と大きな葉の木
●全山をおおう緋の色ナナカマド硫黄の山にたくましくあり
●そちこちに湧くは硫黄のあたたかき温泉流れ注ぐ宇曾利湖
●人工の樹木なき山越え行きてたどり着きたる霧の竜飛よ
●山登り振り向けば山新緑が霧の岬に霞む最果て
●下北は何もなければ災害もこの半島を避けて通ると
●貧ありて災害すらも寄りつかぬ下北半島しずかなりけり
●ガス出でて海峡どころか目の前の灯台すらも見分けがつかぬ

 竜飛崎は完全な霧の中、大間崎は小雨模様の風の岬、尻屋崎だけが強風ではありましたが快晴でした。JR東日本の休日倶楽部のパック旅行の案内は相変らず届きますが、どこにも行けないコロナ巣ごもり生活です。来年ぐらいには旅に出たいと思う日々です。
 さて、オリンピック・パラリンピックですが、医師のネットワークでは6割以上が無理だと言っています。強行されれば、医療従事者は駆り出される方ですから反対になるのはやむを得ません。検疫をどうするか、それどころではないと思いますが、井上弁護士の言いたいことは理解できます。
 それはそれとして私はダイヤモンド・プリンセス号の事件の時、自分が乗客だったらどう感じたろうかと考えたことを思い出します。目の前にすぐ、わが日本の大地があるのに、「新型コロナウイルスの飛び交う客船内に監禁されて上陸もできない」、国家というのは非情な冷酷なものだなと考えていました。日本国、日本政府と言っても、新型コロナウイルスに対する対応は、レベルの低い厚労省の医系技官が中心だということは分かっていたからです。一時的に「ダイヤモンド・プリンセス号に潜入した」岩田健太郎教授のレポートがそれを証明しています。しかしここでは省略します。では。 

編集部より
井上弁護士の意見、「ダイヤモンド・プリンセス号の経験と教訓を踏まえ東京オリ・パラでは新しい検疫の運用をすべき」は次回掲載します。