[523]無差別攻撃と暴圧

f:id:new-corona-kiki:20210519063443j:plain
ガザで暮らすパレスチナ人をイスラエルが無差別虐殺

 「ハマスの拠点があまりに多くあった」と攻撃を正当化するイスラエル軍幹部。15日夜に攻撃を受けたガザで暮らすオム・アリさん(50)が「突然大きな音が響き、一晩中続いた。世界の終りのようだった」と語っています。(5/18朝日新聞

 「国際協調や合意を重視」する?というバイデン政権は停戦をうながす「安保理声明」に反対し、ネタニヤフのイスラエルの攻撃を容認。朝日新聞は次のように伝えています。元註NATO米大使ロバートハンターは「米国は安保理声明について、イスラエルから反感を買ってでも出す価値があるとは考えてはいない」と。

 ミャンマー国軍にたいする抗議デモの暴力的弾圧を容認した中国王毅外相は、ガザ空爆について「単にある国が反対しているというだけで、安保理はまとまった声をあげられないでいる」「公正な立場をとり、解決に向けて協力するよう求める」と語っています。もはや「社会主義」的ヒューマニズムを投げすてアメリカと対抗する資本主義へと変質した中国は、無辜の民衆の流される血を腕組みしてみているだけです。
 国連安保理は全く機能していません。国際的な反戦闘争を!


ミャンマー国軍、戒厳令下「チンランド防衛隊」と交戦、住民を「人間の盾」に

 地元メディア報道によると現地人権団体は「戦争犯罪だ」と抗議しています。

 13日に戒厳令が発令されたチン州ミンダット地区で、15日国軍が朝から民家を急襲し、少なくとも18人の住民を拘束しました。そして彼らを人間の盾として街に侵入して「制圧」しました。チン州市民がつくった「チンランド防衛隊」は「人間を盾とされて、反撃できなかった。傷つけることはできない」と語っています。ミンダット地区では15日6名の住民が殺害されました。
 17日までに死者は800人を越えてしまいました。労働者・学生たちはなお不服従の抗議デモをつづけています。
 支援の声を!


ロシアで拘留されている反プーチンのナバリヌイ氏陣営が非合法化の危機

 ロシアのプーチンは9月の下院選挙を前にして反プーチンの運動と組織を根絶やしにする措置をとりはじめました。モスクワで17日ナバリヌイ氏の中核組織「ナバリヌイ本部」と汚職を追及する「反汚職基金」の二つを「過激派組織」と認定するための裁判がはじまりました。認定されれば関係者や支援者は2~10年の懲役刑を課すことが可能となります。

 インタファクス通信によると、ロシア金融庁は「政治状況を不安定化させる活動をしている」と判断したといいます。指定により銀行口座凍結などの処分を受け、金融取引ができなくなります。

 すでに4月30日ナバリヌイ本部は組織の解散を表明しました。

 しかし、プーチン批判の反政府運動は形を変えて継続されるでしょう。