[536](投稿)感染「さざ波」緊急事態宣言「屁みたなもの」、内閣参与辞任

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首相の擁護裏目に 
高橋内閣参与辞任、任命責任問う声 政府・与党発言で物議相次ぐ

 菅義偉首相の財政・金融政策の指南役である高橋洋一嘉悦大教授が、新型コロナウイルスを巡る不適切な投稿で内閣官房参与辞任に追い込まれた。1回目の投稿の後、首相は辞任を求めず擁護し、裏目に出た形だ。政府・与党からは高橋氏以外からも物議を醸す発言が相次いでおり、秋までに行われる衆院選への影響を懸念する声も漏れる。「不適切な発言ということで取り消し、謝罪した。そういう中で責任を感じたということだ」。首相は24日午後、都内で記者団に高橋氏の辞任理由を語った。国内の感染状況を「さざ波」とした1回目の投稿について、首相は参院予算委員会で「個人の主張について答弁は控える」と述べるなど、静観の構えだった。ただ、緊急事態宣言を「『屁(へ)のような』もの」とした投稿に世論の批判が集中。自民党幹部は辞任について「官邸も、もうもたないと思ったのだろう」と話す。
 高橋氏は財務省を経て大学教授に転身。経済成長による財政再建を重視する「上げ潮派」の論客で、安倍晋三前首相や竹中平蔵・慶応大名誉教授と親しい。官僚時代には、総務相だった首相とともに、ふるさと納税の制度設計に携わった。参与就任以降は首相と定期的に面会してきた。
 野党からは首相の任命責任を問う声が相次いだ。立憲民主党枝野幸男代表は党会合で「辞めて済む話ではない。とんでもない人にアドバイザーになってもらった首相の見識が問われる」と指摘。共産党小池晃書記局長も会見で「なぜこの人物を(参与に)据えたのか。国民に対して語るべきだ」と強調した。
 今月に入り、思慮を欠くとして批判を浴びる言動が政府・与党内で続く。中山泰秀防衛副大臣は、イスラエル支持と読めるツイッターの投稿に続き、日韓歴史問題に関して嫌韓感情をあおる書き込みをしていた。
 細田博之元幹事長は、沖縄県が緊急事態宣言の発令を政府に要請したことに対し「沖縄県民らしくない」と発言。河野太郎沖縄北方担当相は、地元紙のインタビューで、沖縄の貧困問題の背景として低年齢の妊娠が多いことを挙げ、「必ずしも褒められる話ではない」と述べた。 高橋氏や中山氏の発言は国会でも取り上げられ、審議にも影響している。野党は一連の言動について、巨大与党のおごりだとして追及姿勢を強めており、自民参院幹部は「この状態で7月の東京都議選や次期衆院選に向かうのはつらい」と漏らした。(吉田隆久、袖山香織)(2021・5・25 北海道新聞デジタルより)

※※※ 武田心玄のコメント:

 菅政権の周辺の大臣や参与の確信犯の「失言」で菅政権はガタガタです。自民党内ではそれぞれの議員の独立性が高すぎるせいなのか、尊大すぎるのか、意見交換もしないまま稚拙な見解を自己流に発信したり、遅刻を平気でするのが目立ちます。どう見ても菅首相の権威失墜が背後にあるとしか思えません。これもコロナ禍での政策の不具合で感染爆発に歯止めがかからないからという要因も絡んでいることでしょう。
 また、ワクチンもやっと始まるや否や予約でもたつき、大会場に予約をするために来場するという人も目立ちます。
 高齢者に聞き取りを事前にしてスマホやネットが使える割合を確認すべきでした。持続化給付金のときの混乱を思い出すだけでも分かりそうなものではないかと思います。
 自民党という大所帯は、相互の意見交換をしないのかとも思います。これではいつまでたっても大臣の器にはなれないどころか、議員にさえなってはいけない人を議員の候補者に選んでいるとしか思えません。
 お金の配分が上手なだけでとか、かつての「地盤・看板・カバン」を軸にした候補者の当選ということを想起します。高邁な理想、政策通、話し上手…記憶に残る議員は皆無の時代ですね。 批判で記憶に残るという議員は多いですが… 
 「ワクチン頼み、神頼み」の世の中です。そして何よりも「強者に寄り添い、弱者を見放す」のが得意な政策を打ち出す現菅政権に対して、大きな声で批判(鬼滅)の刃を突きつけましょう!!