[548]WE NEED JUSTICE「私たちには正義が必要だ」⚽️

f:id:new-corona-kiki:20210609121615j:plain

ミャンマー代表が抗議の三本指f:id:new-corona-kiki:20210609131035j:plain
 5月28日のサッカー、ミャンマー対日本戦をちょっとみました。
 半世紀も前の学生時代、大学になかったサッカー部を友人たちとともに創ってまでして、グラウンドを走り回った私は、いまでも時間があればサッカー中継をみて自分が選手になったような気持ちになります。

 ですが、ミャンマー戦は痛ましくて全部はみられませんでした。ミャンマー代表は軍事政権下のナショナルチームですが、練習もろくにできず、気持ちも落ち着かないだろうと思いました。彼らは国のユニフォームを着て試合をするわけですが、「フライン軍事政権のために」と思ってプレーしている選手はいないのではないかと思います。一点でもゴールしたいということしか考えないでしょう。
 けれども自分がいま日本に来てサッカーをすることの意味について考えない選手はいないでしょう。同世代が故郷で圧政に抗してたたかっているのに、オレはこんなことしていていいのかという心の葛藤をもって試合に臨んでいる若者がほとんどだと思います。

 ときどきチャンネルを合わせてみました。日本チームと力の差があったのでしょうが、案の定たくさん点を入れられていたのでもうみるのはやめました。しかし、あとでニュースをみて胸が熱くなりました。

 試合開始前、国歌斉唱のタイミングで一人の選手が行動を起こしました。一人で三本指を掲げました。それを止めるチームのメンバーはいませんでした。おそらく彼が代表したのでしょう。勇気あるその若者はゴールキーパーのピエリアンアウン選手(27)と明らかにされました。

 ピエリアンアウン選手は「不安定なミャンマーの現状を、世界に知ってもらいたかった」と話した

 報道によるとピエリアンアウン選手は来日前に決断していたといいます。指には、英語で《WE NEED JUSTICE》(私たちには正義が必要だ)と書きました。国軍は国民への弾圧を続けている。「今ミャンマーには正義も公正もない。国際社会には、私たちを助けてほしい」との切実な願いを込めたと話しています。

 そして彼はこういいます。周囲やチーム関係者に迷惑がかかるかもしれない、との心配はありましたが、「自分がやったことには責任を持つ。3本指を見せる覚悟を、自分で決めたからだ」と。

 支援の声を!

 国連も、ASEANもあてにはなりません。

 軍事政権打倒を掲げ団結したミャンマーの労働者、農民、学生、市民に支援の声をあげましょう。

 私は労働組合でたたかいます。