[577](投稿)橋本大二郎 氏寿都で講演「町が取り下げねば文献調査止まらぬ」 

f:id:new-corona-kiki:20210712052901j:plain
※※※ 日下草木のコメント:

 4日に橋本大二郎高知県知事が寿都町の「住民団体『子どもたちに核のゴミのない寿都を!町民の会』」に招かれて「原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査がテーマの講演会」で講演を行った。

 元知事は、

① 「調査は町が取り下げない限り止まらない」

② 「国は概要調査に進む前に知事や首長が反対すれば立ち止まると言ったが、調査を断念するわけではない。国は首長が交代したり交付金で住民の考えが変わったりするのを待つだけだ」

③  核のごみが核燃料サイクルによって発生することに触れ「核燃料サイクル計画自体が問題。(最終処分場選定に手を挙げれば)やめるべき計画に出口を与えることになる」

 と指摘しています。

 2007年、橋本氏は核ごみ処分場の文献調査に応じた高知県東洋町に知事として撤回を求めました。政府と業界が進めている核燃料サイクル計画は核のごみを出します。ごみ処分場設置を受け入れるならばこの計画に「現実性」をもたらします。橋本氏の指摘は正しいと思います。寿都町並びに神恵内村は、この「警告」を良くかみしめて、核のごみを子々孫々に残さぬようにしていきましょう!!

◆◆◆「町が取り下げねば文献調査止まらぬ」 橋本大二郎氏が講演 寿都
07/05 05:00 (北海道新聞デジタルより)

 【寿都原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査がテーマの講演会が4日、同調査が進む後志管内寿都町で開かれ、橋本大二郎・元高知県知事が「調査は町が取り下げない限り止まらない」と訴えた。▼ 住民団体「子どもたちに核のゴミのない寿都を!町民の会」が主催し、町内外から135人が参加した。▼ 橋本氏は、2007年に高知県東洋町が文献調査に応募した際の知事で、町に撤回を求めた。橋本氏は当時を振り返り「国は概要調査に進む前に知事や首長が反対すれば立ち止まると言ったが、調査を断念するわけではない。国は首長が交代したり交付金で住民の考えが変わったりするのを待つだけだ」と語った。▼ 橋本氏は、核のごみが核燃料サイクルによって発生することに触れ「核燃料サイクル計画自体が問題。(最終処分場選定に手を挙げれば)やめるべき計画に出口を与えることになる」と指摘した。(前野貴大)