[586](投稿)トヨタ、五輪CMを中止する「CM」

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トヨタ、五輪関連CMを放映せず 社長は開会式出席を見送り 
最高位スポンサー 社長は開会式欠席
07/19 13:36 更新(北海道新聞デジタルより)
 東京五輪パラリンピックの最高位スポンサーを務めるトヨタ自動車は19日、五輪に関するテレビCMを国内では見送る方針を明らかにした。豊田章男社長ら関係者は開会式に出席しない。広報担当の長田准執行役員がオンラインで報道陣の取材に応じた。▼ 長田氏は理由について説明していないが、CMを放映することで参加する選手への批判が強まったり、企業イメージが低下したりすると判断した可能性がある。長田氏はこれまでの五輪を巡る経緯を踏まえ「いろんなことが理解されない五輪になりつつある」と指摘。「徹底的にアスリートを支援し、大会関係車両などで貢献したい」と強調した。▼ 販売促進向けではなく、アスリートの精神などを伝える内容のCMを用意していたが、取りやめることにしたという。無観客中心の開催となったことで、トヨタの製品や技術をPRする展示や試乗会などのイベントも中止した。▼ 大会関係車両としては3340台を提供する。観客が使う車両が必要なくなったことなどで、当初発表した3700台からは縮小した。全体の90%以上が水素で走る燃料電池車や電気自動車(EV)といった電動車で、二酸化炭素(CO2)の排出抑制に貢献する。

※※※ 森圏外のコメント:

 このニュースを聞いて直感的に以下のことかんがえました。◆ トヨタの社長は「オリンピック協賛CM」競争から「降りる」ということに加え、「開会式欠席」という戦術・作戦まで用意していました。このやり方はコロナ禍の中で、政財界に影響を与える「際立つニュース」であり、トヨタの「匠(たくみ)な宣伝」だと思いました。◆ これがTV報道や各新聞に大々的に幅広く出るだけで、オリンピックでCMをしないでも「(わが社の車は)他社とは違う」という有利な位置を占める「隠れた大きな宣伝」になりました。金銭を払わずして、各内外のTVやネット・新聞報道にも掲載されることも計算してのことでしょう。◆ さらに、オリンピックの下支えになるようにと「大会関係車両としては3340台を提供する。観客が使う車両が必要なくなったことなどで、当初発表した3700台からは縮小した。全体の90%以上が水素で走る燃料電池車や電気自動車(EV)といった電動車で、二酸化炭素(CO2)の排出抑制に貢献する」とまで書かれて、社長の気持ちは、至極、ご満悦の境地に入ったことでしょう。政府が炭酸ガス排出を減らすと言いながら、裏で原発を再稼働させ続ける方針があからさまに出てしまうのに比べると「大きな違い」として、国民の意識に反映することでしょう。◆ しかし、水素と言えども三重水素トリチウム)は放射能を放出します。これが占める水が生み出されていくと長い間に癌を発症したり、種々の血管や臓器の障害が生じていきます。この三重水素の含まれた汚染水は、福島第一原発だけでなく、再稼働している原発からも再稼働していない原発からも海洋に常に垂れ流されています。◆ 原発というのは、休眠状態に置かれていても常に冷やしておかないと原子炉の中で空だき状態となってメルトダウンを起こします。さらに空だき状態が続くと原子炉から高熱で溶け出した核燃料が原子炉の底から抜け落ちて、格納容器の底まで「メルト・スルー」し、福島第一原発のように、強烈な放射能を出し続ける「デブリ」となります。冷却水(地下水や海水など)を常に掛けていなければ、福島第一原発で生じたようにデブリの塊が「熱せられた溶岩」のように「液状」なり、高熱と高レベルの放射能を放射し続けることになります。それを防ぐために、絶えず地下水や海洋からの水を必要としています。それらから発せられる放射能は、水を構成する水素を放射性重水素に変えてしまいます。重水素で構成された水と普通の水とを分離することは大変困難で、普通の水と重水素でできた水を区分けするには膨大なエネルギーを要します。◆ 風力発電も考えられていますが、寿都の漁業関係者は、漁の邪魔になるとして、喜んではいません。台風の時や無風の時には困る装置でもあるのです。太陽光パネルもパネルの覆われた土地利用はできないので、無駄が多いように思えます。◆ また、原発には「電源喪失になってしまわないようにするため」に、火力発電所などの補助発電装置が必要です。これが震災・大津波で発電機が作動せず、原発が壊れて大事故になったのが福島第一原発のチュエルノブイリ級の過酷な原発事故です。◆ 読者の皆様、このようなことも考えに入れた上で、トヨタの社長の方策を見直してみること、並びに、菅政権・自民党の政策、電力会社の原発稼働策に対して反対の声を上げて行こうではありませんか!!