[609](投稿)横浜市長選、IR誘致賛否の分け目

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ハマの市長選
08/11 05:00
幕末の開港に伴い、函館などとともに外国人居留地ができた横浜には西洋の娯楽が入ってくるのも早かった。1860年(万延元年)に競馬が開催された記録があり、66年に英国将校らが設計した根岸競馬場が完成した▼ボートなどのマリンスポーツが行われ、クラブなどの社交場もできる。さびれた寒村が異国情緒の漂うマチへと変貌した。とはいえ明治初期の庶民には競馬もクラブもまだ縁遠い存在だったろう▼現在は観光名所となっている山下公園のある一帯は、元は居留地だった。戦後、埋め立て造成された山下ふ頭へ横浜市が誘致に乗り出したのがカジノを中心とする統合型リゾート(IR)である▼2年前、市長は白紙の姿勢から一転、厳しい財政状況の中で市が「飛躍」するには必要だと誘致にかじを切った。横浜が地元でIRに積極的だった現首相の影がちらついていると指摘されたが、コロナ禍でIRの先行きに暗雲が垂れ込めている▼横浜市長選が告示された。首相側近の閣僚が誘致反対を掲げて出馬表明し、全国注目の的となった。4選を目指す現職に加え、知名度のある候補が次々に名乗りを上げて、選挙戦の行方は混沌(こんとん)としている▼富裕層の外国人を限られた区域に集めるIRは、どこか居留地を想起させなくもない。そこで落ちるお金にマチの将来を託して禍根を残さないのか。ハマの有権者と共に考える機会としたい。2021・8・11(北海道新聞デジタルより)



※※※ 阿佐田徹夜のコメント:

 ◆北海道のニセコにIRリゾートを計画した外資に乗せられて賄賂(わいろ)をもらって辞職した議員がいました。苫小牧市でも市長が計画し、頓挫しました。大阪でも計画がありました。賭け事が好きな議員がどこの国にもいるものですね。

 ◆ハマとは横浜市のことですが、菅首相は横浜にIRリゾートを持ってきたいという「欲望」があります。かつて横浜市議であった菅首相横浜市と関係が深く、IRリゾートを横浜市に誘致したいという欲望があるようです。8月10日の朝日新聞では「過去最多の8人が立候補した横浜市長選(22日投開票)について、朝日新聞社は9、10の両日、電話調査を実施し、取材で得た情報と合わせて序盤の情勢を探った。元国家公安委員長小此木八郎氏(56)がわずかな差で先行し、元横浜市立大教授の山中竹春氏(48)と、4選を目指す現職の林文子氏(75)が激しく追う展開となっている。元神奈川県知事の松沢成文氏(63)らは苦しい。有権者の半数強が投票態度を明らかにしておらず、情勢は変わる可能性がある」と報じています。

◆小此木氏とも菅首相は深い仲で、応援する姿勢を示しましたが、IRリゾートは持ってこないと否定的な小此木氏に本当に肩入れするかは分からないようです。林氏はIRリゾート誘致したいと思っています。

◆しかし、「卓上四季」の筆者も懸念するように、ギャンブルで潤う都市というのは、危うい街・荒廃した都市になりませんか?IRリゾートで働く人や住民などが金満家に混じってギャンブルに手を染め、破産し、浮浪者になるという道をたどることが多いとの報告もあります。自殺者も多数出ます。その尻押しをしてもいいものでしょうか?

◆そのようなことを知っていて、IRリゾートを誘致するのは「やくざと同じ」だとは思いませんか?危険なお金で横浜市が「金銭的に潤う」ということに嫌悪感を覚えるのは少数派でしょうか?

◆IRリゾート誘致に意欲を見せるという菅首相は、オリンピック開催を強行し、新型コロナのデルタ株の蔓延を促進したと思います。本人は否定していますが、専門家はオリンピックで人の流れが増して感染拡大を促進したという見解です。水疱瘡と同じくらいの感染力を持ち、毒性も強いと思われているデルタ株の拡散を止(とど)める方策に遷延すべきです。武漢のような野戦病院を早急に作り、医療関係者の監視下の下で感染者を見守り、孤独死や自宅待機中に死を迎えることがないようにすることを先決にし、同時に、IRリゾートでも貧困者や自殺者を出さぬようにすべきだと強く思います!!