[610](投稿)患者の受け入れ体制をつくることしかない

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終幕の五輪
08/09 05:00
古代オリンピックは滅びた。その復活を願って始められたものが、どうして滅びないことがあるだろう。五輪発祥の地オリンピアを訪れた沢木耕太郎さんはそう記した(「冠(コロナ)」朝日新聞社)▼1996年の話である。近代五輪100年を記念する大会はアテネでなく、米国の地方都市アトランタで開かれた。テレビ局や多くの広告主が本拠地とする米国での開催は、五輪が巨大資本の前にひれ伏した象徴的な出来事だったという▼それは、皇帝の一存で一度だけローマで開かれた古代オリンピックの衰退に重なる。「近代オリンピックは、いま、ゆっくりと滅びの道を歩み始めたのではないか」。沢木さんの懸念は決して過去のものではない▼コロナ下で開催された東京五輪がきのう閉幕した。選手たちが示してくれたスポーツの価値も、主催者の強権的な姿勢と爆発的な感染拡大の前にかすんだ。大会理念の「多様性と調和」がうつろに響いたのも、人権意識の希薄さを露呈した組織委員会の迷走と無縁ではなかろう▼この半世紀、五輪には人種、民族、政治の問題がつきまとう。商業化と肥大化の果てに開催地の犠牲の上に成り立つ巨大な収奪装置と化したと言わざるを得ない▼クーベルタン男爵にとって五輪復興は高貴なる者の責務を果たす夢だったそうだ。五輪は貴族や一部の利権者のものではあるまい。人類の手に取り戻す哲学が問われる。2021・8・9

(北海道新聞コラム『卓上四季』より)



※※※ 徳川無声のコメント

 暑い夏だった。やっと台風が二つも来襲して、危険を伴いながらも熱暑を少しなだめてくれた。暑すぎてテニスのジョコビッチが殺す気かと怒った。北海道札幌市で行われたマラソンが時間を何度も調節したそうだが、脱落する選手が多く出た。
 北海道の夏が涼しいとIOCの日本の役員や政府の要人、北海道知事、札幌市市長までが思っていたのでしょうか?ある人たちはオリンピックを開催するなら冬にすればどうかというほど、北半球の夏は暑い。酷暑だ。オリンピックが終わるとやっと慈雨がやってきて田畑を潤した。コロナ禍で商売が成り立たない人たちの懐までは慈雨も潤いをもたらさない日々がこれからも続くだろう。
 今回のオリンピックはやはり人々が蜜集して、予想されていた感染拡大を・感染爆発をもたらしました。今後も感染者が急増して医療逼迫はますます厳しくなると予想されています。自宅待機の中で急変して他界する人が増えていると報道されています。呼吸困難の症状が出なければ、酸素飽和度が93%以下でなければ自宅待機を強(し)いられます。その基準を満たしても受け入れ先がなかなか見つからず、48時間も待つ人もいると聞きました。オリンピックの工事には大枚の税金が投入されても、武漢のような突貫工事で作られた体育館のような「病院」でも、早急に作られないとこの先コロナ罹患者が重篤化していけば、死を待つしかないのでしょうか?政府の予備費の予算は何兆円30兆円)もあると書かれています。医療器具を含めた手段も自動でできる検査手段も調達することは難しくないはずです。あとは医療従事者をどのように集めるかです。早急に重傷者に対処できる指導医とその技術を習得できる医師と看護師を募集することにつきます。オリンピックの商業化の勢いだけは強く早いのですが、ウイルス感染症に対する政府の対応は極めて遅いのはどうしてでしょうか? 
 私たちは、ともに団結し、このような愚かな政策しかとれない政府を弾劾し、歪んだ政治を正す行動に出なければなりません。コロナ禍では、できることは少ないでしょうけれど、インターネットのなかでの「デモ」を「政府に対する弾劾の声を怒りの声を上げていく運動」をしていきませんか!!