[622](投稿)パラリンピック

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パラきょう開幕 共生の理念深める機に
08/24 05:00
 新型コロナウイルス禍で1年延期された東京パラリンピックがきょう開幕する。感染状況は深刻で、五輪に続き緊急事態宣言下での異例の開催となった。
 競技場のある首都圏では自宅療養者が急増し、医療体制の崩壊が指摘されている。開催について是非を問う声も根強い。大会には基礎疾患のある選手も参加し、感染すれば高齢者と同じく重症化の懸念が拭えない。組織委は五輪以上に厳しい感染対策が求められる。それもパラ選手の特性に十分配慮し、徹底したものでなければならない。
 1都3県の全会場で原則無観客で競技が行われる。小中高生を対象とした学校観戦のみ実施されるが、慎重に判断されるべきだ。
 大会は来月5日まで13日間の日程で、約160カ国・地域から約4400人の選手が参加する。同じ都市でパラリンピックが2回開かれるのは夏季大会では初めてだ。前回の1964年当時、日本は欧米に比べ障害者スポーツの遅れが目立った。大会は普及へ歩むきっかけとなった。
 近年は日本も各競技のレベル向上が著しい。ただ、競技の「エリート化」が進み、過度な能力主義への偏重を懸念する声もある。多様な価値観を認め合う共生社会を目指す―。東京大会を、そうしたパラリンピックの理念を深め、広げていく機会にしたい。
 今、日本の障害者を取り巻く現状はどうか。施設などのバリアフリー化は進んだが、公共交通機関などでの乗車拒否や入店拒否は後を絶たない。東京五輪では開会式の音楽担当者が過去の障害者へのいじめを理由に開幕直前に辞任した。
 社会にまだ高いバリアー(壁)が残る。障害者との接触が少ないことも一因とされる。大会には世界中からさまざまな障害のある選手が出場し、創意工夫を凝らして限界に挑む。無観客開催であっても、映像などを通じて選手の姿を目に焼き付けることで、共生社会の実現に向けた動きを加速させたい。
 選手が最高のパフォーマンスを発揮するには、まずは安心して競技できることが前提だ。選手には体温調節が難しい人もおり、熱中症のリスクは高い。車いすラソンなど沿道や屋外の競技は競技時間の変更も含めて弾力的な運用が求められる。逼迫(ひっぱく)する医療にこれ以上負荷はかけられない。組織委は大会関係者の行動を厳格に管理すべきだ。(2021・8・24北海道新聞「社説」デジタルより)

▼▼▼緒方光闇(おがたこうあん)のコメント

パラリンピックの光明面の意義は良く分かります。是非、多様な人たちの運動競技への参加が増えていくといいと思います。しかし、今は「平時」ではありません。「有事」の時です。家庭内感染、小中高などの学校での感染者も増え続けています。こんな時に感染の可能性があるところに「教育的」であるとして生徒を引率して行ってよいのか疑問を呈したいと思います。▼メールで親や子供の承認したことを確認する例が報道されていました。承認する家族は「子供が見たいと言っているから」と「仕方ない」というふうに答え、子供は「見たいから」とシンプルな答えでした。しかし、新型コロナのデルタ株に感染する危険性については報道では突っ込んで聞いていませんでした。▼学校での感染を懸念して夏休みを延長したり、教室での席をこれまで以上に広くするという工夫をしている最中の「パラリンピック」です。これを観戦することの危険性を先ずは回避すべきではないかと思います。すでに、放送で「札幌市で開催されたマラソン」を見ましたが、沿道に数多(あまた)の人出が見られていました。ボランティアの方たちがプラカードで、密集をしないでと訴えていましたが、沿道で「社会的距離・ソウシャル・ディスタンス」を撮る動きをした人は皆無に見えました。▼その結果、現在の札幌市は著しい感染拡大の最中にあります。いくつもの教室が閉じられています。全国でも家庭内感染が増えています。子供さんが40℃以上の発熱に苦しんでいるというニュースもあります。有名人で高収入の方たちで、二世帯住宅以上の部屋数とトイレと風呂が別々にあるのが紹介されていますが、いったい、このようなぜいたくな設備があるのは幾世帯でしょうか?小さい子供が感染すると手洗いや排便排尿等々を介して、親や子供たちにも感染拡大していくばかりで、今以上に医療が逼迫(ひっぱく)していくと私は懸念します。後遺症が残った時、どこがどのように保障するのでしょうか?メールで親と子供がパラリンピックを観戦しますと承諾したゆえに「本人と家族の同意」があったとして、公的な支援・医療上の優遇政策は出さないことにする可能性があります。▼オリンピックは無観客だったのになぜパラリンピックだけは観客を動員するのでしょうか?また、今回も自衛隊の三色の「飛行機雲」を演出したことで、人出を抑制していた声が消えてしまい、人出を増加させ、3密を演出する効果が高くなるだけではなかったのかということの検証もなく、先に行われたときの飛行隊の同じ「演舞(えんぶ)」が強行されました。これでますます感染を増やすのではないかと懸念しています。▼こんなことをしておいて、一方で、医学部の感染症を専攻する生徒を2023年度から別枠で採用する案が読売新聞に出ていましたが、まさに、今やるべきことと、将来にかかわることが綯交(ないま)ぜになって、小手先の政策のアドバルーンだけが早く打ち出されているという景色からは、政府の感染対策の大混乱が透けて見えます。▼ある専門家はこういうメッセージの出し方を「ダブルバインド=二重拘束(にじゅうこうそく)」と言って、アクセルとブレーキを同時に踏むものだと指摘していました。▼この「アクセルとブレーキ」という内容の発信・発言があまりにも多く、人民はどうしていいか?と悩むならいいのですが、自分の好みの行動の方を悩まずに選択するので、感染が収まらないと思います。

◆◆◆ともかくも、感染しないようにするために、生徒のパラリンピックの観戦を即座に中止にすべきだと声を大にして言いたいと思います。読者の皆様はどのようにお考えになられますでしょうか!?