[642](投稿)自宅療養者の生活支援が追いつかない

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自宅療養者の個人情報、34都府県が市町村に伝えず…健康状態の確認など難航
9/3(金) 5:04配信


読売新聞オンライン
 都道府県設置の広域保健所が担当する新型コロナウイルス感染症の自宅療養者をめぐり、全国34都府県で、療養者氏名などの個人情報が管内の市町村に提供されていないことが、読売新聞の調査でわかった。提供しない理由として県側の多くは「個人情報の保護」を挙げるが、自前の保健所がない市町村では、どこに療養者がいるか分からず、健康状態の確認や生活面での支援が難航している。▼ 第5波で自宅療養者は増え続け、8月25日時点で全国で10万人以上いる。自宅療養中に症状が急変して死亡するケースも相次いでいるが、感染者情報を一括して管理する保健所の業務が逼迫(ひっぱく)し、健康観察や食料配達などの生活支援が追いついていないケースも多い。▼ 今年2月に施行された改正感染症法は「都道府県は必要に応じて市町村と連携するよう努めなければならない」と定めている。この規定に基づき、厚生労働省は8月、療養者情報の提供を前提として都道府県と市町村が連携し、生活支援を行うよう通知した。▼ しかし、読売新聞が8月30日~9月1日、全国47都道府県に対し、広域保健所が持つ自宅療養者の氏名や住所、連絡先といった個人情報を管内市町村に提供しているかどうかを尋ねたところ、34都府県が「提供していない」と回答した。▼ このうち、東京や福岡など19都府県が、提供しない理由に「個人情報保護条例に抵触するか、その恐れがある」を挙げた。▼ 「市町村から要望がない」ことを理由に提供していないのは長野や岡山など5県。岩手と秋田、和歌山などの5県は管内に自宅療養者がいないため提供していない。また、「保健所で自宅療養者への対応ができている」といった県も複数あった。▼ 一方で、療養者情報を提供している13道府県でも、「本人の同意」を取っているケースが目立ち、慎重な姿勢が浮かび上がった。神奈川県や群馬県では、本人の同意なく迅速に情報を提供しているが、事前に利用目的や責任の所在を明記した覚書を市町村側と締結している。神奈川県から情報提供を受けた海老名市では、自宅療養者の体調確認で異変に気づき、救急搬送につながったケースもある。▼早稲田大の人見剛教授(行政法)は「個人情報の提供がなければ市町村とは連携できない。医療が逼迫してなかなか入院できない中、市町村も巻き込んで積極的に支援し、自宅療養者の窮状を救っていくべきだ」と指摘している。 ◆広域保健所=都道府県が設置し、複数の市町村エリアをまとめて管轄する保健所。全国1741市区町村のうち、大半は広域保健所の管轄下にある。一方、地域保健法では、政令市、中核市、東京23区と、同法施行令で定められた5市(小樽、町田、藤沢、四日市茅ヶ崎)は自前で保健所を設置できると定めており、こうした自前保健所を持つ市区は現在、110ある。(yahoo ニュースより)


※▼※▼※ 織田真相のコメント:

 ◆「個人情報保護問題」をここで持ち出して、コロナ感染で自宅待機で瀕死の重傷に陥っている大勢の方たちの住所も分からず、救えないというまことに「おそまつ」な「仕組み」について考えてみましょう。

 ◆政府を筆頭に各都道府県・市町村が自宅待機者の健康状態の把握や水や食料の有無、消毒薬、おむつ、マスク等々も把握できないで「見殺し」にしてしまう事態が起きています。そういう結果になるという想定をしていないで、菅義偉は「自宅待機」という選択肢をも公言し「制度化」しました。救える人をも救えないこの「棄民政策」がまかり通っている背景には菅首相の周囲の助言者・官僚が拭底していることがあるのです。

 ◆しかし、各都道府県・市町村単位で独立して感染者の支援をすることを「忘れる」などあってはならないと思います。

 ◆報道で生活するための食料や水や消毒薬・マスクなど、生活とコロナ対策ができるものが詰まった大きな箱が無償で配布されている場面を見ました。大都市に住んでいるとこのような気配りもできるところがあるのだと感じました。しかし、自宅待機者の情報を抱え込んだまま何もしないというところが少なくないということに早く気づいて手を打つべきでした。今からでも遅くないと思います。「個人情報」は「個人を守る」という「精神」に基づいているわけですから、個人情報を駆使すべき時に素早く用いる「勇気」と「決断」が下せる「政治家」や「官僚」や「役人」「技術者」が必要です。
 自宅療養者の生活支援を的確に行うより「個人情報保護法」を「破って」責任を問われることを恐がる政治風土がはびこっているのです。
 官僚、役人が自己保身を優先する風土があるのです。菅首相は出すぎた気にくわない官僚を罵倒し左遷したと言われます。安倍元首相も自己保身のために、知らぬ顔で上級官僚を使い、赤木氏を「自死」に追い込みました。

 ◆このような政治風土や賄賂にまみれた政治そのものを変えるために、このような仕組みに対して怒りの声を上げるとともに、腐りきった自民党らの政府打倒を目指して、大きな声をみんなで上げて行こうではありませんか!!

 ◆ネットデモを繰り返しましょう!!何回でも!!


 ●●● 待機して舌も乾きて水も無し死を待つ君に手を差し伸べよ

          水無月荒野 作