[677](投稿)新しい資本主義とは⁉️

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言葉は踊る
10/17 05:00
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さして注目もされず、ひっそりと消えた。今月から廃止された土曜の郵便配達だ。郵便局の人手不足対策だという▼日本郵便は来年以降、翌日配達も廃止して50億円程度の経費削減を見込む。ネットが普及し郵便離れが進む。サービス低下により、それが加速しはしないか心配になる▼2005年の衆院選自民党はこう公約していた。「国民の資産である郵便局を、民間の力を活用して、今よりもっと便利で頼もしい存在にしていく」。「改革の本丸」である郵政民営化で官をスリム化し、国にしかできない仕事に力を集中させ戦略的外交を推進する―ともあった▼あの熱狂的選挙の結果生まれた民営会社は今、かんぽ生命保険の不正販売問題も記憶に新しく、頼もしさからは程遠い▼効率優先で格差を広げた新自由主義的政策からの転換と「新しい資本主義」を掲げた岸田文雄首相の所信表明演説には「改革」の2文字がなかった。首相はこの言葉に「市場原理主義、弱肉強食など何か冷たいイメージが付いていると感じている」とテレビで語った▼政治は変わったのか。だが「分配」を強調する一方、本丸と思える株式売却益など金融所得への課税強化は検討を表明しながら引っ込め、野党から「最初から白旗揚げてどうする」とやゆする声も飛んだ。何が新しいのか中身が判然とせず、政治家の言葉が踊る。16年前と本質は変わらないようだ。2021・10・17(北海道新聞デジタル コラム「卓上四季」より)



★★★ 阿倍野升苦のコメント:

 労働者の人件費を削って、資産家の懐を守るというのが岸田総理の「新しい資本主義」なのか?国家の支出を抑制し、公共的制度などの運営や人権などの費用も削減するというのは、安倍・菅政権の延長線上を継承するだけではないのか!!背後霊の3Aを意識して新味のない政策しか出さない岸田総理は、安倍路線をさらに過酷な方向で推進する政権としか思えません。

 耳を貸すのは赤木氏の妻の手紙や言葉などに代表される「民」の意見ではなく、安倍政権や麻生、甘利氏の後押しを大事に聞き入れるという意味だったことは、すでに予想されていたことですが、衆議院選挙の結果の前から明白になりました。

 デジタルを推し進めるには、これと並行して郵便制度は骨抜きにし、労働者と労働者の賃金を減らす魂胆もあったのですね。

 高齢化社会で苦しむのはスマホなどを使えない世代=これまで死ぬほど過酷な労働に従事させられてきた諸労働者たちではなかったのは無いのでしょうか!!その方たちの「乾いたぞうきんをさらに絞(しぼ)る」という過酷な社会を経てきて、岸田総理の政策はさらに「乾いたぞうきんに水を含ませ鼻の(あな)や口を塞ぐ行為」でしかないと思います。

 岸田自民党政権ならびに富裕層に対する増税策をつぶした富裕層の代理議員たちに対して怒りの声を上げて行きましょう。「富めるものはますます富み、貧しきものはますます貧しくなる」社会を根底からひっくり返していこうではありませんか!!