[680](投稿)寿都町長選がはじまった

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不知火の言葉
10/21 05:00
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不知火海を望むその町の奥底にはひりひりするような緊張感が漂っている。熊本県水俣市日本窒素肥料(現チッソ水俣工場の廃水に含まれたメチル水銀がもたらした悲劇は終わっていない▼親族や知人の中に「加害者」もいれば「被害者」もいたという家庭も少なくない。補償を巡る住民の相克の傷は深い。チッソの城下町で水俣病は今も触れにくい話題だ▼似た空気を感じたことがある。沖縄県の米軍普天間飛行場返還に伴う基地建設で揺れる名護市でのことだ。国の地域振興策は辺野古地区への移設受け入れの踏み絵のようだった。是非を問う住民投票や市長選のたび反目が住民を苦しめた▼地域が分断される構図は全国各地で繰り返されてきた。それは工場や軍事施設に限らない。きょう告示の寿都町長選で争点となる「核のごみ」最終処分場もそうだろう。社会のひずみを押しつけられるのはいつも地方だ▼米国の写真家ユージン・スミスを描いた映画の公開で水俣病が再び耳目を集めている。被害の実態を世界に告発した功績は計り知れない。同時に、翻弄(ほんろう)される住民の姿が過去のものでないことも心にとどめたい▼「君たちは遠い水俣で起きていることを知っているか」。水俣病を告発する会の代表、本田啓吉さんが厚生省前で上げた抗議の声である。半世紀も前の言葉が、まるで闇夜の海に浮かぶ怪火のように今もさまよっている。2021・10・21(北海道新聞デジタル・コラム「卓上四季」より)


■■■ 富田林抗議(とんだばやしこうぎ)のコメント

 今日10月21日に北海道寿都町で「死の灰=核のごみ=高レベル放射性」を巡る町長選挙が告示された。この「核のごみ=死の灰」を巡って、水俣病の歴史を例にとり「卓上四季」の筆者は、地域の分断と受けるであろう死の灰による被害を案じている。これは架空の想定被害ではない。まさしく「死の灰」がもたらす被害は甚大であり、福島第一原発事故が示す通り、廃炉にしたいけれども廃炉作業は極めつけの困難にあえいでいることを念頭に置くべきだと思います。文献調査で済むと「楽観視」している片岡元町長は間違っています。政府は文献調査だけだと言っている見せかけの手口で、どんどん沖縄の辺野古と同じく占拠し、居座りつづけるでしょう。大地震津波などによる天変地異によって、死の灰の影響をもろに受ける可能性があり、地域に住む住民は絶えず命の危険を感じざるを得なくなります。阿蘇山の噴火が20日に生じました。西日本新聞では「阿蘇山・中岳の噴火では、火砕流が火口から約1・3キロまで到達し、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)の規制範囲の約1キロを越えた。気象庁は噴火前日に火山活動の高まりを指摘していたが、基準を満たさないとしてレベルを引き上げていなかった。観光シーズンを迎え、人的被害が出た恐れもあり、火山防災の難しさがあらためて浮かんだ。」と書かれています。地球の陸地は地下のマグマの薄い表面に存在していて、そのマグマが噴き出すことは地表や海底のあらゆる火山が示しています。それが寿都町を含む日本列島に限っても大変なことになることはどなたも分かっていることだと思います。

 天変地異が生じることを想定しない行動や言動は「愚か」としか言いようがありません。

 「死の灰の大安売り」に乗せられないようにしてほしいものです。皆様はどのようにお考えになりますでしょうか!!?