[682](投稿)寿都町長選 核ごみが町を分断

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核ごみ 寿都を分断 町長選告示 住民「国政で議論を」
10/22 05:00
 【寿都】21日告示された後志管内寿都町長選は、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査に応募した現職の片岡春雄氏(72)の判断について、町民が初めて明確に意思を示す機会となる。調査撤回を訴える前町議の新人越前谷由樹氏(70)の立候補で、町内の分断は決定的となり、選挙後の「しこり」の解消も課題となる。一方、31日投開票の衆院選では核ごみ問題は争点になっておらず、町内には「なぜ自分たちだけが悩まされるのか」といらだちが広がる。▼ 「町長選の一番の争点はやはり核のごみだ。人口2800人の寿都町だけで判断できる問題ではなく、交付金目当てで文献調査を進めるのはおかしい」。21日朝、越前谷氏の第一声を見守った自営業今田彰さん(71)は、こう力を込めた。▼ 一方、遊説中の片岡氏を自宅前で出迎え、握手を交わした漁業黒滝康雄さん(87)は「信頼する町長が『核のごみは来ない』と言うなら、そうなんだろう。診療所などを残した実績もある。今後も漁業振興に力を注いでほしい」と訴えた。
■しこりは消えず 片岡氏が文献調査への応募に踏み切ったのは昨年10月。「肌感覚」で町民理解は得られたと主張し、翌11月、後志管内神恵内村とともに全国初の文献調査が始まった。これに対し、応募の是非を問う住民投票などを求めてきた反対派の町民団体は、町長選での対抗馬擁立を模索。今年5月に越前谷氏が立候補を決断し、20年ぶりの選挙戦になる構図が固まった。▼ 以来、町内で調査の是非について話すことは「片岡氏と越前谷氏のどちらを支持するか」と同じ意味になり、「家族ともオープンに話せない」との嘆きが漏れる。町長選の結果は、文献調査や国のエネルギー政策を左右することになるが、自営業男性は「どっちが勝っても、町内の分断は残るだろう」と懸念する。
衆院選と温度差 町民には「国政」との温度差への戸惑いも広がる。衆院選では、寿都町を含む道4区(後志管内、札幌市手稲区、西区の一部)に立憲民主党新人と自民党前職の2氏が出馬し、演説や集会で核のごみ問題に言及している。ただ、衆院選の主要争点は新型コロナウイルス対応や経済政策で、核のごみの問題は国政レベルではほぼ話題に上らない。▼ 前町議で、生花店勤務の斉藤孝司さん(47)は「2年間で最大20億円が支給される交付金は町の将来に役立つ」として、文献調査には賛成の立場だ。それでも衆院選与野党の議論さえ行われない現状には「国の原子力政策によって生まれた核のごみの問題は、国民的な議論が必要なはずだ。なぜ寿都だけが責任を押しつけられるのか」と憤る。▼ 「漁業資源に恵まれた寿都湾に放射能汚染の可能性があるものを持ち込ませたくない」。町内の漁業大串伸吾さん(38)は今年3月、調査への反対を理由に町役場を依願退職した。▼ 岸田文雄首相は原発再稼働を進める方針で、原発新設にも含みを残す。ただ、原発が稼働し続ければ、核のごみは増え続ける。大串さんは、原子力政策の将来像を示さないまま、巨額の交付金をちらつかせて調査を進めようとする国のやり方には違和感を感じる。「核のごみは決して寿都や神恵内だけの問題ではない。全道、全国の人に考えてほしい」(川崎学、山田一輝、久慈陽太郎)(北海道新聞デジタルより)

★★★ 福島源八のコメント
 過疎地に国が国民から集めた税金の一部を過疎に悩む辺地の町村に給付する給付額は微々たるもので、高齢・少子化社会では行政が「なすべき仕事(例えばインフラの整備…)」が追い付かないので、広域の町村合併案が継続的に発信されているが現状です。人が町村から仕事を求めて人が出ていくと税収が少なくなり、村立の小さな診療所の存続も危ぶまれます。無医村が多いのは多くの方はご存じでしょう。東京都のコロナ禍での医療逼迫は、大病院が多いにも関わらず「幽霊病床」が多いからだとの話もありますが、過疎地ではそのような贅沢で野蛮な行為は「異国」の話(ねごと)としか受け止められないでしょう。お産をするにも2時間は車を走らせなければならないこともあると思います。★このようなことに国が「つけこんで」、過疎地に「厄介物・殺し屋」の「死の灰=核のごみ=高レベル放射性廃棄物」を「地下深くに埋めておきたい」という意図で、10億円単位のお金で、地面を買う手段に出たのです。★高知県東洋町では、国の政策に賛成し提案した町長はリコールで降ろされ、国の作戦は大失敗に終わりました。その後、寿都町長は、水面下で経産省経産相と水面下で話し合い・作戦を練りながら「死の灰の埋葬料」で「街の活性化」を図れると宣伝し、町民には町議会の中での話し合いなどの情報を一切秘匿しながら、「死の灰の埋葬」行事を進行させてきました。手助けは、経産相とつながっている「NUMO=原子力発電環境整備機構」がしてきました。NUMOは名前の通り原発による発電を継続するための環境を整備していく、そのための「露払い」役をするところです。死の灰で満杯になっている各原発死の灰の始末もしていくためにある機関の一つです。★片岡元町長は今回の町長選挙で、死の灰の埋葬など?について「先ずは勉強しましょう」と連呼していますが、今まで死の灰について、片岡町長は勉強していないのでしょうか?各町議は勉強していないのでしょうか?死の灰の危険性について…★片岡元町長は、死の灰に関して、政府側から入れ知恵されて、少しは勉強はしていると思ます?しかし、放射能の危険性よりも死の灰を受け入れると極めて高額の給付金・礼金が入ってくる「魅力」に乗せられました。その手腕をも誇示することで、今回の町長選挙で再選されることを目指しています。★しかし、対抗馬の元町議越前谷氏は核のごみ=死の灰を巡って「町は分断された」と嘆き、核のごみ=死の灰を持ち込まないことを選択しています。★核のごみ=死の灰を受け入れると寿都町以外の漁業関係者からも「風評被害」が出ると反対の声が上がりました。寿都町の漁業組合の役員も核のごみ持ち込みに関して、組合員から反対の声が多く上がり、役員たちは役員を降りました。★多くの人が戸惑っていると思いますが、原子力発電から出される核のごみ=死の灰の処分は世界の中でもまだ全くできていません。核のごみの放射能が安全域に達するのは10万年という声が多いのですが、10万年以上です。プルトニュウムの半減期は2万3千年~2万4千年と言われています。これが無くなるのは10万年以上になる計算です。しかし、そのような年月を生きて見守り結末を知ることができる人がいるでしょうか?★核のごみの処分地ついて、確たる回答ができない死の灰の処分地に自分の町や村をしないでください!!政府のお金に騙(だま)されないでください!!放射能の被害にあうのは避けてください!!子供たちや若者の未来を奪わないでください!!核のごみ=死の灰の埋葬に反対して行きましょう!!