[711](投稿)宰相の失敗

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宰相の失敗
11/19 05:00
北宋の宰相、王安石はその評価が割れる指導者の1人だろう。新法と呼ばれた改革で窮乏した財政を立て直し、富国強兵を実現した手腕は、登用した第6代皇帝神宗の期待にも十分応えるものだった▼一方で、忠告や批判に耳を貸さず、従来の法にも従わない唯我独尊の政治姿勢は周囲の不興を買ったようだ。とりわけ守旧派の反発は大きく、王安石は後に失脚。北宋の衰退を招くこととなる▼かの地の現代の指導者の評価はどうだろう。中国共産党が40年ぶりに採択した「歴史決議」全文が公開された。習近平総書記を歴史的指導者の1人と位置づけ礼賛するものとなっている▼経済的発展に加え、科学技術や軍事力の面でも大国となった中国を習氏が率いていることは間違いなかろう。しかしながら貧富の差の拡大や香港で見られる非民主的な統治の在り方など、内政だけでも課題は山積していると言わざるを得ない▼中国共産党は3年前国家主席の任期制限を撤廃する憲法改正を行った。2023年に2期10年の期限を迎える習氏の続投のためであることは誰の目にも明らかである。始祖以来の法にも従わぬと非難された王安石の二の舞いとならぬか心配だ▼孔子は「世間の評判に頼らず自らの調べで確かめることが大切だ」と説いた。その言葉を引いたのが王安石その人だった。指導者の評価や歴史認識の形成にも当てはまる金言ではないか。2021・11・19


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北海道新聞のコラム「卓上四季」の文章です。
かなりの率で小気味よいコラムが掲載され、感心します。
編集者註:習近平は党主席ポストを復活させてその座に就き、毛沢東と並び立つ権威をもって中国型資本主義を統御するつもりです。

⚪山中先生のいつものホームページに黒木登志夫先生の5波の分析と6波に対する構えなどが書かれていましたので、そのアドレスです。秀歌も掲載されています。ノーベル賞をもらった山中伸弥先生の「ホームページ」に多くの専門家が投稿されています。
アドレスは:https://shard.toriaez.jp/q1541/399.pdf

黒木登志夫氏の論文のアドレスをスッタフに回覧しました。

黒木氏の選ぶ短歌に共鳴される職員もいます。
また、今後も警戒を怠らないようにしたいという声も出ています。