連合芳野会長は日経新聞のインタビューにこたえました。
質問ーー立憲民主党は衆院選で議席を減らしました。
「政権批判が強く映ってしまった。どういう国、社会を目指すのかが非常にわかりづらかった。」
なぜ政権批判が強く映ってはいけないのでしょうか。森友、加計、さくらを見る会や学術会議任命拒否問題の批判が弱いから政府は平気な顔をしているのです。「野党は批判ばかりしていて対案がない」というのは批判されて困っている与党の言いのがれです。批判ばかりしているという権力者の批判政党への非難をはね返し、労働者民衆の先頭でもっと強い批判運動を展開し信頼を勝ちとれなかったことが選挙の敗因でもあるのです。
ハラスメントにあたる行為を受けた孤立した労働者が権力に助けを求めるしかないのも、頼りにできる労働者の党や労働組合がないからなのです。
批判ではなく政策提言型の政党づくりの強調は権力を頼むということばなのです。
芳野会長は自公との関係は連合の考え方に近い部分があれば政策実現の観点から是々非々だといいます。ウエルカムの姿勢をとってしまえば批判を控えることになります。芳野会長は、立民党は政権批判が強く映ったのが良くなかったと言っていますが、批判をひかえよということでしょう。与党にすりよる労働運動をつくりかえなければ、労働者は権力に頼るしかない状況は変わらないと思います。