[777](投稿)名護と相馬の市長選

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<卓上四季>赤いもののけ
01/25 05:00
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赤いまだらの蛇の化身が乙女を魅了し子を宿らせるという「アカマタ」は沖縄各地に伝わる民話の一つだ。興味深いのは、若い女性にとりつく魔物と家の繁栄をもたらす来訪神の両面を持つ点である(「もののけの正体」新潮新書)▼日本と中国の交易の要衝であった琉球において、海の向こうからの来訪者は富や幸の象徴であるとともに、時に災いをもたらす存在でもあったということだ▼沖縄県名護市長選で在日米軍基地の移設工事を進める岸田政権が支援した現職が再選された。振興策というアメと基地負担というムチ。アカマタ伝説を想起させる日本政府の態度である▼赤い魔物の昔話は福島県浜通り地方にも伝わる。田畑を荒らし回ったという赤猪(あかい)だ。古事記にも登場する獣は厄災の象徴として各地に伝わったのだろう。ふるさとを破壊した原発事故はさしずめ現代の赤猪だろうか▼こちらも政府とのパイプを強調する現職が接戦を制した。福島県南相馬市長選の結果のことだ。脱原発を掲げた元職が再び敗れた背景には国との関係悪化を恐れる心理も働いたろう▼気がかりなのは諦念の広がりである。中央支配に従属する地方の構図は古来変わらない国の姿か。票差は名護が5085票で南相馬は968票だった。目前の暮らしを選ぶ一方、街の未来に一票を投じた人々もいた。それは顧みられることのない地方の断末魔の叫びである。2022・1・25(北海道新聞デジタルより)


■■■一労働者の投稿:
 このコラムを読み、投票結果には「目前の暮らしを選ぶ一方、街の未来に一票を投じた人々もいた。それは顧みられることのない地方の断末魔の叫びである」という核心を私たちは決して見逃してはいけないということだと思います。

 少数派でも、目先の利益と政府側に立つ人たちの「安全・安心」を唱える中身の検討をしっかりした上で、その結果で得られる信念を貫き通すことが大事だと思います。戦争は二度と繰り返さないこと、原発事故は稼働すると起こりうること、核のごみ=高レベル放射性廃棄物原発の解体も容易ではないけれども、それ以上に人や動植物…あらゆるものに影響を及ぼし、戦争と同じく多くのものを殺傷し、自滅させるものであることを忘れてはならないと思います。

 政府が環境問題で、原発炭酸ガスを排出しないからいいと言いますが、原発炭酸ガスは作らないように思いますが、危険極まりない高レベル放射性廃棄物を作り出し、人や動植物を死滅に追い込むものであり、比較するべきものではないと思います。炭酸ガスは植物などが吸収し、色々なものに変化させ有益なものも作り出す材料となります。しかし、核のごみ=高レベル放射性廃棄物は害があって一利なしです。このことをしっかりと考えれば、政府の手に乗らないことこそ、一番大事なことだと思います!