[791](投稿)寿都核ごみ議事録開示訴訟

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寿都核ごみ議事録開示訴訟 全員協議会の「取り決め」巡り対立 判決は3月29日 函館地裁
02/08 20:14
 【函館】原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた後志管内寿都町の文献調査応募を巡り、町議会が全員協議会の議事録などを非公開としたのは違法だとして、町民が町を相手取り、非開示決定の取り消しと文書の開示を求めた行政訴訟の第2回口頭弁論が8日、函館地裁(進藤壮一郎裁判長)であり、結審した。判決は3月29日。

 原告は文献調査に反対する住民団体メンバーの神貢一さん(67)と槌谷和幸さん(73)。

 訴状によると、原告側は町議会が文献調査の応募について話し合った2020年8月の全員協議会の議事録などを開示請求したが、町議会は「議会で非公開として取り決めされている」などとして請求を退けた。

 弁論で、町側は19年12月10日の全員協議会の中で傍聴を認めない旨の採決をした際に異議を述べた議員はいないと説明。「直接の議題は傍聴の可否であるが、議事の公開全般の是非について申し合わせたものだ」と陳述した。

 これに対し、原告側は「議事録について非開示とする(議員間の)『申し合わせ』は存在しておらず、実態として最終的に議長が開示しないことを決めた、ということにとどまる」と反論した。(高橋智也)


■■■漁業に携わる労働者の意見

 そもそも原発から排泄される「核のうんこ・屎尿(しにょう)」=「核のごみ」は、研究するための「小さな原子炉」でさえ、発生します。この現象自体は大型の原発の原子炉と違いはありません。原発並びに原発関連を課題とする研究者は、原子炉から出てくる放射線を浴びていますが、放射線を浴びる限界量は一般人よりも高く設定されています。この問題について、政府の原発の稼働継続や核のごみの処分方法に関して疑問や異なる見解を持っている小出裕章氏は、自身の多数の原発関連書物に書き記しています。

 レントゲン技師なども半年間に浴びる放射線が基準を超えるとレントゲン業務は一定期間休業する規則になっています。女性レントゲン技師は男性レントゲン技師よりも放射線被ばく量は低く設定されています。

 寿都町(すっつちょう)ではほぼ第一段階の文献調査は終わり、11月からは第二段階の調査に入る予定だと新聞に出ていました。第二段階も寿都町では反対の方たちも多いのですが、町議会では反対の声を無視して次の段階に進む方向でいると思います。

 政府に同調し、核のごみ=高レベル放射性廃棄物を受け入れる見返りに国民の税金から出るお金を目当にしている寿都町神恵内村(かもえないむら)の町長たち。政府と電力会社は、核のごみ受け入れの旗振り役を買って出た寿都町神恵内村(かもえないむら)を全国民に知らしめて、さらに多くの核のごみを受け入れてくれる町村が出現することを期待しているのです。原発稼働を推進する政府と電力会社の政策路線は人類だけでなく地球規模でのすべての「生命」にとって極めて危険です。

 政府は福島原発事故の後始末も全くできていない状態の現在、原発事故で生じた放射能粒子のバラマキをそのままにして放置しています。村民に「除染もしないままで放置した村にある自宅に戻っても良い」とする政策を執(と)った国や福島県の苦肉の策は許しがたいものがあります。

 政府は熊本の国外から輸入したアサリを国産と偽装して販売した連中より比較にならないほどひどいこと・命にかかわることをしているのですが、それを国や福島県岸田政権も福島県知事も認めません。福島漁連は、放射能を放つトリチウム等を含んだ放射能物質を含む汚染水の海洋放出反対していますが、この先どのようになるか分かりません。多くの国民が癌をはじめとする種々の疾患に襲われると思います。
 これらを考えれば、寿都町などに核のごみの持ち込みには初めから徹底的に反対すべきでした。先の寿都町町長選挙においては僅差で核のごみに関する文献調査を受け入れた町長が当選しましたが、反対派との票の差は、僅差でした。受け入れ派も政府も冷や汗をかいたことでしょう。推進派の町長はこれほど反対派がいるのだとは思わなかったと発言していました。
 また、「調査だけだ」と町長は言っていますが、実際にはすでに陸地で「六ケ所村」と同じような建屋(註)が作られようとしています。粘土や鉄鋼などで厚い壁を作って、核のごみをガラス固化体などにして封じ込めて、地中深く「安置」することはすでに目に見えています。

(註)
 核のごみを収納する「棺桶」を作る「工場」を地上に建設することになっていると新聞に発表されています。うまく稼働するかは疑問です。六ケ所村の工場では何度も何度も作業工程が停止してしまい、現在は稼働していません。いや、稼働していないのではなく、稼働させられないのです。強烈な放射線を出す「核のごみ=高レベル放射性廃棄物」は、人の操作で「棺桶」を作る工程に携わると作業者が数十秒くらいで致死的放射線を浴びることになり、死んでしまいます。
 従って、核のごみを入れる棺桶作りの全行程を無人化する必要性があるのです。
 六ケ所村の棺桶作り工場も自動化されているので、棺桶作り機械の連鎖工程のどこかが放射能によって壊れたり、指示を出しても放射能がその指示を届けられなくするのだろうと推測します。福島第一原発メルトダウン状態の程度などを探るロボットも、高レベル放射能で故障して動かなくなり、その方法は頓挫したきりです。
 これと同じことが寿都町に棺桶作り工場を建てたとしても、棺桶は作ることができないと思います。もし作れるなら、六ケ所村の工場も稼働することができるようになるでしょう。しかし、そのような計画は今のところ政府は出していません。
 しかし、六ケ所村では再三再四に渡る事故で核のごみの「棺」は、全くできていないのです。
 ということは、核のごみは「棺」に覆われず、ほとんど裸のまま地中に埋められる可能性が高いと思われます。

 ●前置きが長くなりましたが、寿都町議会の議事録を公開しない、ということは、公開すると核のごみの調査や持ち込みに反対する勢力が増えることを懸念する内容だからだと思わざるを得ません。

 寿都•神恵内への核のごみ=高レベル放射性廃棄物の持ち込みと廃棄に対して反対の声を上げて行きましょう。漁業に多大の影響があると思います。熊本県のアサリの偽装よりももっと被害が大きく、生活が成り立たなくなる可能性が大であり、人口流出が多くなり、過疎化が一層進むと思います。過疎化が進めば喜ぶのは原発のごみを投げ捨てたい政府と原発推進して儲けたい電力会社やそれらの後押しを受けている各レベルの議員たちです。

 人民の大きな声で原発反対、核のごみ持ち込み策動に反対していきましょう!!