[851]即時停戦を

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「私の要求項目は3つしかない。兵器と兵器それに兵器だ」
 4月7日ブリュッセルNATO外相会議でこう語ったのはウクライナのクレバ外相です。
 これまでアメリカをはじめとするNATO諸国は、ウクライナ対戦車ミサイルや燃料・弾薬の提供と財政援助を行ってきました。キエフから撤退して東部に移動するロシア軍に対抗するために、ウクライナ政府はさらに追加の武器供与を求めました。チェコは戦車の提供に踏みきり、ドイツのベーアボック外相は「ウクライナの防衛力強化のため、さらなる支援を供与する」と述べました。
 今後、ロシアのウクライナ侵略と、NATOにバックアップされたウクライナの反攻はさらに激しさを増すでしょう。アメリカとウクライナ政府からの戦時宣伝工作が日本でも朝から晩までメディアを通じて流されています。日本政府はロシアに対する経済制裁の強化と外交官退去要求をするに至っています。
 世界は戦時下に在ります。侵略の前線を東部に移動するプーチン政権もNATOに兵器を要求するゼレンスキー政権も際限のない殺戮の応酬をやめるべきです。
 今、「国際社会」という名の・各国資本家階級の利害を代弁する政府に停戦を託すわけにはいきません。武器商人をはじめとする魑魅魍魎たちが現代世界を戦争の泥沼に引きずりこみつつあります。
 戦争を止めることができるのは労働者階級の反戦の団結です。戦争プロパガンダの煙幕を突き破りロシアとウクライナ政府に即時停戦を訴えなければなりません。