[899](投稿)[898]の小型原子炉や福島の甲状腺がんの記事を読み、考えたこと


■■■一労働者の投稿

●小型原子炉や福島の甲状腺がんの記事を読み、考えたこと

 小型の原発は、原発に反対する小出さんたちも研究用に使っていました。
 しかし、小出さんも原発が「小型」であっても放射線防御は極めて厳しく行うことになっていて、防御を厳格にやっていると著書に書いています。
 また、さらに連想したのは原子力空母や原子力潜水艦などです。小型の原子炉を使い、艦船を電気で駆動させ、戦闘にも電源として使うのだと思いますが、その原発記事を読売新聞に出して、読者の反応を見たのではないかと思います。恐らくは小型化することで安く仕上げる、労働者・人民の反発を少なくするなどの「メリット」?を「測定したのではないか」?と思います。
 しかし、小型であろうと原子炉を絶えず河川水や海水で冷却をしないと、過剰に原子炉内の温度が上がりメルトダウンや水素爆発をおこし、大災害が起こります。この事実は、福島第一原発が示しました。
 艦船は海水を利用して冷却していると思います。そしてこの冷却水は海に放出しているのではないかと想像します。原子炉搭載の空母の原子炉の沸騰水の冷却方法も同じだと思います。
 原発で稼働している空母の発電の仕組みなどが陸地の原発と同じ仕組みならば、海洋に放射能を帯びた冷却水を垂れ流していると思われます。さすれば、放射性物質を含んだ冷却水の海洋放出は、既に行われていたことになります。
 このことを考えれば、福島原発の汚染水の海洋放出を企んでいる政府・電力会社は汚染水と言わないで第2次冷却水をこれまでも常に海洋放出してきたのですから、「海洋に放出して、薄まれば安全だ」と言いなすのは、残念ながら「当たり前のこと」なのです。
 海洋放出された汚染水は薄まっても、生物的濃縮はもちろん、蒸発して大気とともに運ばれて、雨水となって人間を含む大地・海水の動植物に多大の影響を及ぼすと考えられます。
 海洋放出の量が増えれば増えるほど、地球の温暖化は進みます。炭酸ガスのみが温暖化の原因ではないのです。
 また、温暖化によって北極や南極などの氷山や高山の雪が溶け海水面の高さが増していると警告する放送もありましたが、その大きな原因の一つが原子炉から放出される(放射能を含んだ)温排水です。
 森林伐採など自然破壊は資本家階級が自らの首を絞める行為です。現代資本主義における労働者搾取の行為は、労働者階級という「人間的自然」に貧困を強制し塗炭の苦しみを与えていると思います。
 ヒットラープーチンウクライナ侵攻・大量虐殺に反対するとともに、資本家たちの全世界の労働者に対する搾取・収奪と、原発の利用や核のごみの地層処分に対して反対の声を上げて行きましょう。