[943](寄稿)「日本も随分物騒な世の中になった」

ペンギンドクターより
その1

皆様
 40℃前後という猛烈な暑さは収まりましたが、昨日の市の最高気温は33℃を超えたようです。相変らずの公園散歩も十分な準備をしつつ続けています。皆様の暑さ対策はいかがですか。我が家は2011年10月から太陽光発電を導入したので、電力逼迫警報が出たときには、二階の私の部屋と隣の女房の部屋、共に昔は娘たちの部屋でしたが、午前中からエアコンを入れて家中を日差しのある間に冷やすようにしています。すなわち南向きのそれぞれの部屋のエアコンを30℃に設定して冷やし(今は30℃で涼しい感じだから嫌になります)、ドアのところに扇風機をおいて階段の方に向けて冷えた空気を送るようにしています。屋根と一体のセキスイ太陽光発電設置から10年は発電売電単価1キロワット当たり42円でしたが、今は8円ですから、昼の間に大いに電力を消費したほうがいいわけです。逼迫の予想される夕方5時前後はなるべく電気を使用しないように努めました。やれるだけのことはやるという考え方です。
 話が飛びますが、かつて東日本大震災東京電力管内の「計画停電」があったときに、西日本で人々が震災にあった人々の苦労を共有するとかで自分達も「節電」するという話がありましたが、「何という馬鹿なことを・・・・・」と私は呆れていました。電力は貯めることができないので、西日本では発電した電気は大いに使って「企業活動」を推進する方がよっぽどいいはずなのにと考えました。「大容量蓄電器」の開発は、喫緊の課題ですから、世界中で模索が続いているようですが、なかなかうまくいかないようです。電気自動車を蓄電器として使う話は結構な話ですが、そのことのためだけに自動車を買い替えるのは無駄でしょう。なかなか難しい問題です。さらに疑問に思うのは、西と東で電気のサイクルが違うという日本の現状です。世界ではそのへんはどうなっているのか、調べればわかるかも・・・・・・。

 安部元総理が射殺されました。まず思ったことは、「日本も随分物騒な世の中になった」「警備はどうなっていたのか」ということです。その後、犯人は「母親が宗教団体に入信してお金を貢ぐようになり自分の会社を破産させた」ということに恨みを持っていたと言っているようです。その宗教団体は「統一教会」との情報を今朝女房が教えてくれました。
 妙なところで「統一教会」という”懐かしい”名前が登場してきました。思い返せば、私が大学の教養学部の時、寮の同じ部屋の学生に「原理研究会」に所属している奴(ほとんど不在でしたが)がいて、その父親が上京してきて「息子を原理研から脱退させてほしい」と頼まれたことがありました。仲間でちょっと探ってみましたが、当人は原理研究会の中心メンバーのようで「こりゃ無理だな」と噂したことを覚えています。本人は変人ではなく優秀な奴に見えました。
 「統一教会」は現在「世界平和統一家庭連合」と言っているようです。1964年に「原理研究会」という学生組織?が出来たようですから、寮でのエピソードはこの直後のことでしょう。創立者の韓国人”文鮮明”という名前はその時知りました。その後「霊感商法」や「集団結婚式」で話題になりました。1968年「世界勝共連合」を作ったようで、このへんから、自民党の保守派・右派とのつながりが出来ています。
 一般に政治家というのは、当選するためには選挙での票が全てですから、「宗教団体」を当然大事にします。さらに動員力のある団体を目の前にすると、政治家本人も「気分が高揚」して「当選確実」の気分になってきます。元「生長の家」出身の幹部が推進する「日本会議」が活躍しているのも、そういう背景があります。菅野完『日本会議の研究』(扶桑社新書、2016年5月1日初版第1刷)参照。ところで私たち夫婦は一週間前に「期日前投票」はすませました。密になるとコロナ感染が怖いので空いている時間帯という理由です。
つづく