[949]参院選、連合は敗北、これからどうすべきか


 参院選比例代表で、労働組合「連合」が支援した組織内候補は前回の2019年参院選に続き、立憲民主、国民民主両党に分かれて戦いました。
 7月11日のJIJI.comから引用します。

 立民は5人全員が当選したものの、国民は現職1人が落選。連合傘下の産業別組合は、自治労を除きいずれも票を減らし、集票力の衰えが浮き彫りとなった。。
 減り幅が大きかったのは、国民側のUAゼンセンが約4万9000票、電機連合が約3万3000票、立民側の情報労連が約3万2000票などの順。 前回、基幹労連が支援した「ものづくり産業労働組合(JAM)」の候補は、国民側から出馬したが落選。今回、JAMが支援する基幹労連の候補は、立民側に切り替えて出馬し、約1万8000票減らしたものの当選しました。 国民側の電機連合は、前回に続き当選圏に届かなかった。
JIJI.comからの引用以上

 連合の芳野友子会長は11日の記者会見で、10日に投開票された参院選を振り返り「厳しい結果となった」と述べた。連合は今回の参院選で、選挙区で46人、比例代表で9人を推薦していた。 そのうち、選挙区の当選者は14人にとどまり、苦戦を強いられた。連合が支援する立憲民主党と国民民主党の候補者調整が進まなかったことも影響したとみられ、芳野氏は「野党それぞれの政策が有権者まで届いていない」と指摘した。 比例代表の当選者数は8人で、国民民主から出馬した民間産別候補(電機連合)が落選した。このことについて芳野氏は「(比例候補全員の当選を)実現できなかった責任は重い。しっかり電機連合とコミュニケーションを図っていきたい」と強調した。 芳野氏は参院選の総括を早急にまとめる考えを示し、「(立民と国民民主には)引き続き大きな塊になるよう、働きかけはしていきたい」と述べた。
産経新聞からの引用)

 以上連合会長の敗北の弁です。ちっとも反省していません。今回の参院選改憲勢力が国会の3分の2を占めるかどうかがかかっている重要な意味がありました。
 芳野会長は今回の参院選で野党支持政党の記載をせず、自民党の候補には個々に是々非々でのぞむと言明し、組合員の自民党への投票に道を開けたのです。連合のトップが改憲を目論む自民党に塩を送ったのです。芳野会長が「野党それぞれの政策が有権者まで届いていない」というのは驚きました。
 
 芳野会長は5月18日に自民党本部で開かれた同党「人生100年時代戦略本部」(上川陽子本部長)の会合のヒアリングを受け、「働くことを軸とする安心社会」をテーマにした講演をしました。
 芳野会長は参院選を前にして、自民党ヒアリング会議に出かけることの意味をわかって出席したのでしょう。連合は参院選自民党に利用されました。
 自民党は2022年運動方針に「連合並びに友好的な労働組合との政策懇談を積極的に進める」と記し、麻生太郎副総裁らが芳野氏と会食するなど連合と関係を構築する動きを見せました。副総裁麻生は、経営者に賃上げを積極的に求めているのは自民党だとして、政策の実現に向けて連合との関係を強化したいという考えを示していたのです。
 
 さらに自民党の「人生100年時代戦略本部」会合に先立つ17日、麻生副総裁は、福岡市で行われた会合で講演し「労働組合自民党本部で講演する、我々と飯を食う、酒を飲むというところまで話しができる(ようになった)。結果として今日、連合の立憲一本推薦もなくなった」と語りました。
 
 組合員は芳野会長を辞めさせなければなならないと思います。
労働組合員より