[974]「ウクライナ解放」をいいはじめたラブロフ


 ラブロフが「ウクライナ解放」を語りはじめました。
共同通信から引用します。

ロシア外相「政権転覆目指す」 
ウクライナ国民の解放を支援
2022年7月25日 16時40分 (共同通信
 ロシアのラブロフ外相は24日、ウクライナ侵攻について「国民を敵視する政権からウクライナ国民が解放されるよう、必ず支援する」と述べ、ゼレンスキー政権の転覆を目指す考えを示した。ドイツのメディアが、訪問先のエジプト首都カイロでの発言として伝えた。
 ラブロフ氏は、今年4月のインドのメディアのインタビューでは「ウクライナでの政権交代は目指していない」と説明していたが、前言を覆した形。
 ラブロフ氏は20日にも、欧米の兵器供与を理由に、ロシア側が一部を実効支配するウクライナ東部ドンバス地域を守るにはウクライナ軍をさらに押し戻す必要があると強調していた。(共同通信

 ラブロフのこの発言はプーチン政権がウクライナ側の内部にゼレンスキー反対派の動きがあることを見て取っているということを示しています。バカノワ保安局長とベネディクトワ検事総長を解任せざるをえないほどにウクライナの政権内部には戦争遂行をめぐって亀裂が大きくなっているのです。ラブロフ発言はその動きに反応したものです。共同通信はラブロフが前言を覆したと論評していますが、当初のラブロフ発言は侵略の言い訳をしたものです。今回はウクライナ戦争の中でゼレンスキー政権が危機的になっているということにロシア支配階級が色めき立っているということです。
 私はプーチンのロシアがウクライナ政権交代に介入するのは反対です。それは米欧帝国主義に国家資本主義ロシアが対抗するものでしかないからです。
 戦争の只中でゼレンスキー政権の労働法の改悪にウクライナ労働組合は反対闘争に取り組んでいます。
 私はウクライナの労働者階級の反戦•労働法改悪反対の闘いを日本の労働組合員として支援します。